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著者が自らの体験談を豊富に織り交ぜて戦後史を語った、異色の経済書。
日本経済の変貌が著者個人の視点と経済学者としての大きな視点の両方から描かれます。
最初の記憶は、4歳のときに遭遇した東京大空襲。
戦後復興期に過ごした少年時代、1964年の大蔵省入省、アメリカ留学、そして80年代のバブル、90年代・2000年代のグローバリゼーション--。
日本経済は、ダイナミックな成長と成熟を遂げる半面で、
経済思想や政策手段の中に、戦時経済体制的なものをいまだに残している、と著者は指摘します。
戦後70年を迎え、日本経済を改めて理解するための必読書です。
Posted by ブクログ 2017年10月15日
経済学の例題を実例をもとに解答解説されているようで、内容がとてもよく腑に落ちる。個人的なエピソードもバランスよく配置されており、読んでいて退屈しない。
山一証券が破綻寸前、優秀な社員の能力が損失隠蔽という誤った目的のために使われていたことを嘆いておられるが、新しい産業の育成より現状維持・既得権益...続きを読む
Posted by ブクログ 2017年11月19日
丁度私が結婚した頃(1995)に、本書の著者である野口氏が書かれた「1940年体制」という本が出され、それを読んだ私は衝撃を受けたのを覚えています。
戦争が終わってかなり経過した(当時で50年です)のに、まだ戦時体制において決められたものが多く残っているということです。戦争中に決められたものは、す...続きを読む
Posted by ブクログ 2017年01月20日
東京大学や一橋大学の教授で経済学者である著者が戦後約70年の経済史の流れを自身の経験を踏まえて解説し、これからの日本の進むべき道を提言した一冊。
著者が指摘する1940年体制が高度経済成長期やバブル期にどのように影響したのか、また昨今の中国の急成長を中心とするITが経済の中心となるなかで1940年...続きを読む
Posted by ブクログ 2022年01月16日
戦後経済史 単行本 – 2015/5/29
経済政策に関する限り安倍晋三はアカ、社会主義者である
2015年6月7日記述
野口悠紀雄氏の著作。
今回は戦後経済史と銘打っている通り経済史の本である。
本書に登場する1940年体制という概念は戦時経済体制のことである。
著者の1940年体制という書籍...続きを読む
Posted by ブクログ 2017年05月07日
戦後の経済成長の原動力は、戦争を始めるためにあたり築かれた国家総動員体制にあった。
直接金融から間接金融へ、源泉徴収制度の導入、
電力事業、自動車産業の許可制、労働組合など。
これらの体制を当書では1940年体制と呼び、
戦後の経済成長と衰退を1940年体制を通してみている。
なぜ、戦後の経済成長...続きを読む
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