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Posted by ブクログ 2021年01月27日
最初から最後まで何度も泣かされます。
自分の父はこの小説に登場するパーキンソン病とは異なる病でしたが幾度となく自分の父を想い出し辛く、悲しく、そして泣けました。
いつもながらの丁寧な文章で一字一句読み漏らす事がない様にじっくり読みました。
最後の著者の短いあとがきを読んでそこで絶句しまし...続きを読む
Posted by ブクログ 2020年12月30日
新聞の土曜版に連載されているエッセイに好感をもって初めて小池真理子さんの小説を読んでみた。もちろんフィクションだし、主人公の衿子は小説家ではなく文芸誌の編集者なんだけど、ご自身のことが色濃く反映された小説であることがわかる。
パーキンソン病をわずらい発話も満足にできなくなり介護施設に入っている父親を...続きを読む
Posted by ブクログ 2016年12月15日
父を早くに亡くし、母がゆるやかながらも進行性の病気にかかっている、そんな状況の私にはとても身につまされる小説だった。
そうでなくてもある程度の年齢になれば親が老いて介護が必要になったり、段々と死に近づいていく。そんなときどんな風に向き合うかを考えさせられる。
両親の離婚によってほとんど関わり合うこ...続きを読む
Posted by ブクログ 2015年07月18日
私にとっての父親と、小池さんにとっての父親は少し違う存在なんだろうと思いつつ、それでも読み終えると、娘と父という共通した関係性が、私にとってとても気持ちよく表現されていて、素直に父に思いを馳せることができた。
今年の1月に父を亡くした。結婚して実家を出てから30年以上経ち、たまに実家に行くことはあ...続きを読む
Posted by ブクログ 2021年08月12日
2012年刊行、小池真理子さんの長編小説。裏表紙の解説を見ると、離婚によって疎遠になっていた父が難病にかかって死に、娘が遺されたワープロ原稿などを発見しそこに父の心の叫びを知る、という話だというので、これこそ私が読むべき本、読んで号泣しなければ! と衝動的に買った。
私も2年前に離婚して家族を失い...続きを読む
Posted by ブクログ 2020年03月10日
小池真理子さん。この人はなんて美しい文章を書くんだろう。謙虚で、上品で、過剰な装飾や誇張の一切ない洗練された文章がとめどなく続いていく。小難しい用語を使うわけでも、まくし立てるようにありったけの情報を文章に詰め込もうとするわけでもない。透き通った小川にさらさらと流れていく笹舟みたいに、滑らかに言葉...続きを読む
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