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無常観のなかに中世の現実を見据えた視点をもつ兼好の名随筆集。歴史、文学の双方の領域にわたる該博な知識をそなえた著者が、本文、注釈、現代語訳のすべてを再検証。これからの新たな規準となる決定版。 ※本文中に「(数字)」が付されている箇所は、各章段末に該当する注釈があります。「注」ご参照ください。
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Posted by ブクログ
「奥山に猫またといふものありて、人を食らふなる」という話がある。噂を恐れて臆病になり過ぎることを戒める話である。これは「夜更くるまで連歌して、ただひとり帰りける」時に起きた。このため、学生時代は夜遅くまで遊んで帰るから駄目であるという教訓話にも使われた。
家は夏の暮らしやすさを中心に考える。 二本の矢を準備してはならない。1本目がおろそかになる。 死は突然訪れるもの=生きている間に生を楽しむ、生きていることを感謝する 生きている間の雑事以外の時間は、無益なことをして時間を無駄遣いしないこと。 囲碁や双六を好んで日夜過ごす人は、悪事を犯している。 鯉と...続きを読む雉、マツタケが高級食材。鯉は髭がばたつかない。 カツオは鎌倉の海で獲れるものだった。昔は貴族は食べなかった 未熟なうちから、発表したほうが上達が早い 筆を取れば何か書く、楽器を手にすれば弾く、盃を取れば酒を飲もうとする、仏典を一句でも見れば、前後も読む。とりあえず、少しでも手を付ける。 他人より優れていることがあるのは大きな欠点。自慢したくなる。一つの分野に通じた人は、自分の欠点がわかっているので他人に自慢しない。 貝覆いで、自分の前のものを見ないで取られてしまうように、手元をよく見ること。 神社仏閣は人の参拝しない日、夜間にお参りするのがいい。 大金持ちはお金を使わないので、貧乏人と同じ。
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