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ポール・オースター、トマス・ピンチョンからミランダ・ジュライ、ジュノ・ディアス、そしてアフリカ、中国、ラテンアメリカ、旧ユーゴスラビアの作家まで。未訳の同時代小説をいち早く読み、紹介してきた著者による、明快にして刺激的な世界文学ガイド決定版。※単行本に掲載の[訳し下ろし短編]は、電子版には収録しておりません。
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Posted by ブクログ
なかなか斬新な趣旨で、未訳の英語文学に関する書評集。本作出版後、日本語で読めるようになった作品も少なからず存在するという事実は、いかに的確な選択がなされているかということの証左か。実際、読み進めている間も、翻訳がないことが凄く残念に思われた作品も散見された。また読みたい作品がわんさか出てきて、嬉しい...続きを読む限り。最後に収録されたディアスの短編小説も秀逸な一品でした。
海外文学(特に米)へのひたむきな情熱を感じる良エッセイ。とにかく翻訳の既成概念を根底からゆさぶる、ときに野蛮、ときにクールな選評でぐいぐい読まされる。 ミランダ・ジュライのひととなり興味深い。 日本でいうところの川上未映子か。
読む前も結構良いと思ったが、読み終わってからもその思いに変わりはなっかた。世界文学、その中でも欧米文学の入門書みたいな感じ。 うちの会社から翻訳・出版された本も何冊かあって、より良いと思ったが、結果はPASS。 他の会社でも出版されたら絶対読む!
文芸誌で連載していた当時はどれも日本に翻訳されていないものばかりだと言うから目の付け所の確かさに脱帽。 ポール・オースターとかリディア・デイヴィスとか好きな作家も紹介されてたし。あのラインから「重力と虹」が今年出るとかいう耳寄り情報も。 最近方々で読む「オスカー・ワオ~」への称賛。読むしかない。
読みたい作品がたくさん紹介されていた。 こんなふうにガンガン外国の本を英語のまま読んで、それについて何か分析できるのがうらやましい。 都甲さんみたいになりたい。
日本語の外に出たかった。という、「はじめに」からココロ鷲掴み。言語のボーダレス。文化のミクスチャー。外国文学の楽しみがわかります。これ、読まなきゃ損かも。 ジュノディアスの書き下ろしも秀逸です
「新潮」連載当時に未訳だった21世紀の世界文学のガイドブック。現在、(きちんと数えてないけど)3分の1くらいは邦訳されている。文芸誌には縁遠いが、こんな刺激的な連載があるのだなといまになって感心。 最初に紹介されるジュノ・ディアス『オスカー・ワオの短く凄まじい人生』については、いきなり、「断言しよう...続きを読む。本書は、読まずに死んだら人生で確実に損すると言えるほどの傑作である」と斬りかかってくる。これを無視するのはかなりの勇気が必要だ。(実際、積読中なので余計にそう思う) ルーツが英語圏以外の作家が多く、現在の文学地図を少なからず反映しているように見える。インタビューのネタ元がきちんと明記されているのも有り難い。続編も買っちゃいそう。
おもしろかった。1冊につき5ページくらいで紹介されてて、読みたい本がかなり増えた。しばらくは本を探すのに苦労しなくて済みそうだ。アメリカの文化に興味あるし、全部読めた時には結構詳しくなってそうで楽しみ。
「ネット世界の発達により、世界はもはや憧れの対象ではなくなり、それに伴い、世界文学もかつてほどは読まれなくなってきた。しかし、その代わり、世界の反対側にも、自分たちのように、悩み、笑い、喜ぶ、よく似た人がいることを読者は発見するだろう」と、著者は語る。憧れの幻想ではなく、合わせ鏡になった自分を発見す...続きを読むる。それって、ヘンな幻想を抱くよりよっぽど健全なんじゃないかなぁ、と自分も思うのだった。
「はじめに」と「あとがき」が素晴らしくいい。全編を通して都甲さんの文学への愛があふれている。かっこいい!魂込めた文章が帯びる力。
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