セメント樽の中の手紙

セメント樽の中の手紙

484円 (税込)

2pt

ダム建設労働者の松戸与三が、セメント樽の中から発見した手紙には、ある凄惨な事件の顛末が書かれていた。教科書で読んだ有名な表題作他、小林多喜二にも影響を与えた幻の作家・葉山嘉樹の作品8編を収録。

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セメント樽の中の手紙 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    表題作初見は高校の教科書だった。当時何度も読み返した思い出がある。とても短い作品だからか、読みやすかったということもあっただろう。

    手紙の形式で劇的な場面が淡々とつづられ、それを読んだ夫婦の何気もない会話には、日々の生活―圧倒的な運命の重圧が潜んでいる。このコントラストのまぶしさを、未熟ながら感じ

    0
    2019年02月04日

    Posted by ブクログ

    表題作をはじめ、どの短編もせちがらく、泣いてしまいました。哀しいだけで終わらない、暗い救いを見出させてくれるのがこの本の素晴らしいところです。

    0
    2013年04月28日

    Posted by ブクログ

    悲惨な現実を知ることになっても
    たまたまだとか、それが普通だとか、自分はまだましだとかいう思いが心のどこかで自分自身を縛りつけて
    これまでの生活から抜け出そうと何かを変えようと行動に移すということが出来ないのは、今も昔も変わらないのかもしれない

    0
    2024年05月01日

    Posted by ブクログ

    小林多喜二と並ぶプロレタリアート文学の旗手、ということで読んでみた。
    小林多喜二よりも、モダンな感じがする。
    同じ福岡県出身ということもあって、夢野久作っぽいところもあるが、気のせいかもしれない(夢野は福岡市、葉山は京都郡)。

    短篇が8編収められているが、最後の「氷雨」が秀逸。

    小林にしても葉山

    0
    2020年04月20日

    Posted by ブクログ

    近代という時代を築き上げてきた人々の過酷な労働条件、生活を見ることができる。
    女工の恋人に対する思いが手紙に溢れていて、切なくなる。また、それを読んだ与三の気持ちも想像してみると、やるせない気持ちになってくる。短いが、プロレタリア文学を代表する素晴らしい作品だ。

    0
    2012年03月02日

    Posted by ブクログ

    表題作は道徳の教科書で読んだけどすごかった…。
    重く、苦しく、極限。衝撃のプロレタリア文学です。
    ホラーな「死屍を食う男」はまた別の魅力です。

    0
    2009年11月24日

    Posted by ブクログ

    葉山嘉樹は、同時期に隆盛した「新感覚派」にも似た手法で
    プロレタリア文学の芸術性を高めたことが知られる
    それは結果的に
    強い暗示力を、作品に持たせることにもなった

    「セメント樽の中の手紙」
    セメント樽の中に入っていた手紙を読むおっさんの話
    手紙は若い女の手によるものだった
    教科書にも載ったりして有

    0
    2019年08月26日

    Posted by ブクログ

    it's the Proletarian literature! the working poor with mystery in modern. ??×××?? what does mean it? anyone know ?

    0
    2016年05月24日

    Posted by ブクログ

    格差社会において、契約に支配され、労働を提供するものをプロレタリアと呼び、その逆をブルジョア階級とする。自らが組織を立ち上げ、ルールを作り、そのルールの中で働きたいという労働者がいれば、この構図が成り立つ。立場の違いが対立図式を生むが、取り替えが効くような価値は、常に立場が弱いのだ。取り替えが効く価

    0
    2015年08月29日

    Posted by ブクログ

    学校の授業でこのお話を読んで、続きが気になり手に取ってみた。

    はじめの、 セメント樽の中の手紙 は衝撃的…。
    本当に、怖かった…。巻き込まれないことを願うしかない。

    恋人の女性も中々することが怖かったが。

    0
    2012年09月05日

セメント樽の中の手紙 の詳細情報

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