幻迷宮・双迷宮 -京＆一平シリーズ 8-

神谷悠

劇団ZIGに所属する一平の後輩・川本貴文は、劇団への度重なる嫌がらせの犯人を見つけて欲しいと京に相談するが…!? 人の心の闇に棲む“夢獣”に打ち克つのは一体、誰──『迷宮・夢獣』ほか6編を収録。文庫描き下ろしオマケまんがも満載!

• カテゴリ: 少女・女性マンガ
• ジャンル: 少女マンガ
• 出版社: 白泉社
• 掲載誌・レーベル: 別冊花とゆめ
• シリーズ: 京＆一平シリーズ
• 電子版発売日: 2015年03月02日
• コンテンツ形式: EPUB
• サイズ(目安): 83MB

[aki · ★★★★☆]

シリーズ第八巻

紙→電子再読。毒舌&冷静沈着でクールに見える綾小路京と、お人好しで裏表がなく熱い山田一平。そんな二人が様々な事件を解決する迷宮シリーズ。
「迷宮・夢の獣」→京に助けを求めてきた 一平の後輩・川本。兄が主催する劇団に嫌がらせするのは誰か。人間は己の内の獣に打ち勝つのか。友恵の台詞がマウント感満載でドン引き&そもそもの原因が友恵なのに……。微妙な結末。
「迷宮・柘榴姫」→京&一平がドライブで迷い込んだ先にいた親子。昭和十四年のカレンダー。炎に巻かれて死んだ男と毒殺された女。巡りめぐる不思議要素ありの話。
「愛にもいろいろありまして」→アキラ&結城。結城にプレゼントするためバイトするアキラ。女の子にドキドキしながら結城とも仲良くするアキラ……箕浦(孤島の鬼)的？KO強盗する男は問題外。
「イブに天使が降りてくる」→昔思いを寄せた男と再度対面するも、職場で遺体としてで……。ちょっと切ない結城の過去と現在の話。
「迷宮・震える蛇」→綾小路のパーティーに出席した二人が出会ったのは、バイオリニストで無邪気な毒舌お姫様と庶民のシンデレラ。京の推理と祖母の強い気持ちが事件解決に繋がりました。祖母VS京は京の負けでしょう。中々距離を置きたいお姫様でした。
「真夜中のトナカイ」→失言で一平を本気で泣かせてしまい落ち込む京。そんな中で京の前に現れたトナカイ。幸せ=結婚&子供押しが強いのは作者の願望？京が相手のために言ったのは分かりますが、さすがにきついですね……。最後は一平とは無事仲直り。
「王子様は戦うのだ」→ アイドル・加納の家庭教師をすることになったアキラ。金銭授受にゆすりに殺人。そして結城を挟んで加納とアキラがライバルに？！
「秘密にしておこう」→今回もしっかり結城を利用するアキラと喜ぶ結城。ドM？お人好し？一応アキラは自覚があるようですが、はっきりさせた方が相手のためだと思います。そしてアキラの学校の教師が落とした設計図は……。最後に文庫描き下ろしとあとがきあり。

[ブクログ · ★★★★☆]

面白い！んーだけど、巻を経るにつれてＢＬ要素が強くなってるんだけど、これは作者の趣味だろうか・・・？