アイの物語

アイの物語

924円 (税込)

4pt

数百年後の未来、機械に支配された地上で出会ったひとりの青年と美しきアンドロイド。機械を憎む青年に、アンドロイドは、かつてヒトが書いた物語を読んで聞かせるのだった――機械とヒトの千夜一夜物語。

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アイの物語 のユーザーレビュー

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    購入済み

    特に第6話がいい

    2022年09月10日

    おそらく作者山本弘の代表作と思う。この作者の小説は時々説教臭が鼻につくことがあるがこの本はその点が薄めで読みやすい。
    特に最近進歩が顕著で身の周りにあふれ出し始めているAIの未来像 その光と影を描き出し問題提起している。もちろん単なる啓発書ではなくSF小説としても素晴らしく面白い。特に第6話の最終...続きを読む

    1

    Posted by ブクログ 2021年02月26日

    人類が衰退しマシンに支配された世界で
    語り部である「彼」はアイビスというマシンに物語を聞かせられる
    その目的とはなんなのか

    物語はフィクションであり真実ではない、が真実以上の力がある。
    人間はフィクションの中で生きている
    外界を内面に映し出し、それを主観的現実と認識して行動や思考を決めている。
    ...続きを読む

    1

    Posted by ブクログ 2020年10月07日

    豊崎由美のあとがきに共感する。
    山本弘は物語で世界を変えようとしている。
    『アイの物語』は強いメッセージのこもった本だ。

    あらすじの通り、アイビスが読み聞かせるのは6つの物語。

    「宇宙をぼくの手の上に」
    「ときめきの仮想空間」
    「ミラーガール」
    「ブラックホール・ダイバー」
    「正義が正義である世...続きを読む

    1

    Posted by ブクログ 2020年10月04日

    #日本SF読者クラブ 自殺騒動も記憶に新しい山本弘氏の作品。人類が衰退し、マシンたちが繁栄する、まるで「ターミネーター」のような未来の地球(ここ重要です)。美しい女性型アンドロイドに囚われた「僕」。彼にいくつかの物語を聞かせるアンドロイド「アイビス」。そう未来の千夜一夜物語だ。

    そもそも本作は、作...続きを読む

    1

    Posted by ブクログ 2019年06月23日

    いやー本当に久々に興味をそそられた!!この本でのアイとはAIで人工知能の物語。
    普通のSF小説だと思っていたら何とも唸ったです。
    自分の人工知能に対して無知な事と、いかに人間は論理的でないかと思い知らされた。そして人間は感情の生物だと痛感!
    物語は基本的に短編集だけど、主人公達が短編を論じていくので...続きを読む

    1

    Posted by ブクログ 2019年05月30日

    アンドロイドの語り部が人間の聞き手に過去の物語を読み聞かせる、未来版『千夜一夜物語』という表現がぴったりな一作。『ターミネーター』しかり『マトリックス』しかり、いつの時代もSF作品内でのロボット、機械、アンドロイドは人間を脅かす存在だった。本作もその例に洩れず、機械の反乱によって荒廃してしまった近未...続きを読む

    1

    Posted by ブクログ 2019年01月09日

    小説としては連作効果が良く働いていると思えないし
    作者の好みを上手く見難くしてより良く受ける話にできると思うが
    SFとして最後の大ネタは実に素晴らしかった
    たんに知らないだけだろうけれど今までにない転換で
    サイエンスフィクションでもサイエンスファンタジーでもどちらでも良いが
    物語発想として見たことな...続きを読む

    1

    Posted by ブクログ 2018年03月25日

    多方面で絶賛されているのを見て、早く読んどかないとってことで。基本的にSFはあまり得意じゃないけど、これは全然無問題。分かりにくいところをある程度飛ばしても大勢に影響はなく、リーダビリティも高い。AIが進化した未来において、様々な物語を人間に語りかけるという体裁。連作というか、それぞれ独立した短編集...続きを読む

    1

    Posted by ブクログ 2020年10月25日

    新しい年が明けたけど、年賀状もおせちも無いお正月はさしずめ『門松は冥土の旅の一里塚めで度くもありめで度くも無し』といった具合。
    その年頭に読む、衰退した人類に代わりマシンが支配する未来のお話。これが深い。
    食料を盗んで逃げる途中に女性型アンドロイドに捕獲された“僕”。
    アイビスと名乗るそのアンドロイ...続きを読む

    1

    Posted by ブクログ 2022年12月01日

    世界は物語で変えることができるという作者の信念を感じる。
    AIとの対比によって、人間の不合理な性質をよく理解できる。
    この本を読んだ我々もまた、アイビスに選ばれた語り部である。

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