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Posted by ブクログ 2016年07月18日
ロシア文学って“誤解を受けやすい”と思う。その思潮や言動が必ずしも日本人が美徳と考えているものと一致せず、この本は特に、他の露人文豪の作品を並べて見ても、日本人からすると不可解なものが多いように思える。
したがって、自分の感性に合う・合わないだけでこの作品群を評価してしまうのは早合点であり、もっと人...続きを読む
Posted by ブクログ 2019年11月16日
初めてのチェーホフだったけど、沼野さんの細かな解説がありがたく、とても楽しく読めた。
チェーホフに限らず、ロシア文学には小さく、弱く、愚かな人によりそう優しさがあり、そのへんが好きな理由かなと思った。
ドストエフスキーとかと比べると登場人物がとても素直で、本心を語っている感じがよくわかる。(ドス...続きを読む
Posted by ブクログ 2013年12月07日
大学のゼミでこの本からとった「いたずら」の一編を読んだ時からすごく気になっていた。そして思ったとおりはまった。
訳者による気合いのはいった解説(もはや「ロシア文学講義」である)が短編ごとに挿入されるのは、ちょっと野暮ったくはある。けどそのおかげで童話「おおきなかぶ」の謎の「一本足」くん(とても笑える...続きを読む
Posted by ブクログ 2013年10月14日
初めてチェーホフの著作を読むこととなった。
新訳とのことで、くだけた形の訳も多く、分かりやすいのだが文学作品が・・・という印象も持ったが、読みやすかった。
自分自身のロシアに対する印象もあるが、明るいお話でも決して明るく感じることはなく、短いお話でも心を軽くえぐられるような内容のものもあり、不思議な...続きを読む
Posted by ブクログ 2012年11月13日
訳者の表現が偏りすぎな部分もあるが(とくに他のロシア文学も読んだことのある自分はナッちゃんで興ざめ)、作品ごとに解説があり、全体的に講義をうけているような雰囲気で、自分のようなチェーホフ初心者にはありがたい一冊だった。
解説は、近くて遠い国ロシアのわかりづらい文化などにも及んでいて、これをきっかけに...続きを読む
Posted by ブクログ 2011年04月25日
思い切った改訳と、思い入れあふるる解説で、チェーホフがぐっと身近に感じられる一冊。「好きだよナッちゃん」といった訳し方の破壊力がすごい。でも、それとはぜんぜん別の次元でチェーホフはものすごい。
<収録作品>
かわいい(可愛い女)、
ジーノチカ、
いたずら(たわむれ)、
中二階のある家ーある画家の話...続きを読む
Posted by ブクログ 2010年11月14日
好き、とかそういう言葉じゃない感じで、
私の中に残るんです、チェーホフ。
ロシア語に「トスカ」というのがあるのだとかで、
それは哀愁とか切ないとか、
日本語にはなかなか置き換えづらいものだそうで、
私はその「トスカ」というやつをいつも自分なりに感じていて、
チェーホフを読むとその「トスカ」をしんしん...続きを読む
Posted by ブクログ 2021年12月15日
ロシア文学に詳しい方からのオススメ✨
まさか、自分がチェーホフを読むとは思ってもいなかった!
これが解説付きで、とてもわかりやすい。
チェーホフの短篇の感想としては、芥川龍之介の作品を思い出した。
登場人物の誰にも感情移入出来ず、傍観者として「こんな話があったとさ」と聞かされている感じ。
傍観者だか...続きを読む
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