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人気上昇中の女優、小月さゆりが殺された。そのニュースは村岡智子にショックを与えた。なぜならば、彼女が店番をする火曜日の午後、目だたない服装とサングラス姿で買い物に来る女性客が、小月さゆりだったことを知っているからだ。その時、必ず外で待つ男がいた。が、逮捕されたのはその男ではなかった。事件の秘密を知る智子に、殺人者の影がちらつき……。傑作短編6話を収録。
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Posted by ブクログ
あら、珍しい。超お色気ひかえめじゃありませんの。 一応出てくることは出てきますが 「雪の湖殺人事件」だけに ほんの少しだけですがそういう描写があります。 まあ、気にするほどのものではないです。 印象的なのは 少年少女が事件にかかわる作品です。 でもね、1つの作品どこかのドラマで まんま使われていた...続きを読むような記憶が… トリックが目新しいものではなかったので。 その作品は さらにわなが張り巡らされているので 最後まで油断は禁物ですからね。 さほど毒のない作品なので 読みやすかったです。
六編を収めた短篇集で、うち四編が今はなき学研の学年誌『中三コース』に昭和44年から46年に連載されたジュブナイル・ミステリーである。連載誌のカラーに合わせ作者お得意の濃厚な情事は描かれないし、おなじみの救いのない結末ではない。うち三編では中学生が探偵の役割を果たしている。連載分をそのまま載せたのか、...続きを読むふりがなが多くつけられているのも特徴。中学生向けといってもそこは小説職人の森村誠一だから、大人が読むに堪える水準は維持されていて、いずれも最後にどんでん返しを用意している。それにしてもいろんな仕事を引き受けていたのにも驚くが、この時期の多作ぶりは鬼神のごとくである。しかも六編とも独自のトリックを下敷きにしているのが見事だ。 『雪の湖殺人事件』は『女性自身』誌、『545M列車の乗客』は『日刊スポーツ』に共に昭和46年に書いたものだが、いずれも企画ものだったのか読者に真相を問う趣向である。前者はなんなく分かったが、後者は時刻表トリックなのだが状況説明が微妙ですっきりしない解答だった。いつもの毒こそないが、ひねりを効かせた短篇集である。
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森村誠一
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