ブックライブでは、JavaScriptがOFFになっているとご利用いただけない機能があります。JavaScriptを有効にしてご利用ください。
無料マンガ・ラノベなど、豊富なラインナップで100万冊以上配信中!
来店pt
閲覧履歴
My本棚
カート
フォロー
クーポン
Myページ
3pt
ひっそりと咲く高山植物のように気高く拒絶的な美貌を持つ少女・恭子。彼女を担任してから、私は完全にその魅力に取り憑かれてしまった……。陰気で孤高なところがある恭子は、派手好きなクラスの女生徒たちの反感を買い、たびたび悲惨な私刑(リンチ)を受けた。その恭子がある日、「先生、今度の遠足に行かないで!」と、私に執拗に懇願した。不審に思いながらも、結局遠足に付き添った私は、そこで恐ろしい事件に遭遇し……!?
アプリ試し読みはこちら
Posted by ブクログ 2023年09月30日
昭和46年から49年の間に雑誌に発表した全九篇からなる短篇集。初めて読んだのは高校生の時だったが、いずれの作品にも不気味さ、恐ろしさ、陰鬱な空気感が横溢し、当時はこの作風に魅せられてしまい、次々と森村作品を古書店で漁っていたものだ。本書収録作に共通してる要素がひとつあり、それは女の不実、エゴ、いつわ...続きを読むりの愛をこれでもかと描いているところだ。女に深入りすると痛い目に合うことを親切にも教授してくれているかのようで、『獣の償い』『褥の病巣』の二編は特にそれが顕著である。結末はいずれも後味の良くないもので、ハッピーエンドがないのも作者の特徴といえよう。しかし短期間に良くこれだけ斬新な着想が湧くものだと今さらであるが感心する。 表題作『青の魔性』は妖しい魅力を持つ教え子の少女の虜になった小学校教師の悲劇と狂気を描く、ロリータ文学ともいえる作品。この魔性の少女がとにかくコワい。『獣の償い』は一方通行の愛に殉じた竹田伸二の償いに哀れみを覚えると共に、女のエゴと残酷さが鮮烈。『鉄筋の猿類』は団地の隣人に恨みを持つふたりの男女の復讐譚だが、ラストに皮肉が利いている。これも女のエゴを描く。『共犯の瞳』の三杉先生も『褥の病巣』の島崎靖子も、その美しい容姿の裏にいかがわしいものを持っていた。男性の登場人物は一途で純粋なだけに、女の狡猾・エゴ・二面性がより強調されている。
レビューをもっと見る
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。
新刊やセール情報をお知らせします。
青の魔性
新刊情報をお知らせします。
森村誠一
フォロー機能について
「角川文庫」の最新刊一覧へ
「小説」無料一覧へ
「小説」ランキングの一覧へ
悪道
魔少年
「嗚呼、忠臣サラリーマン」考
碧の十字架
試し読み
碧(あお)の十字架
悪道 御三家の刺客
悪道 五右衛門の復讐
「森村誠一」のこれもおすすめ一覧へ
▲青の魔性 ページトップヘ