羅針

羅針

743円 (税込)

3pt

3.4

昭和37年。三等機関士の関本源蔵は妻子を陸地に残して北洋漁業に出立した。航海の途中で大時化に襲われた源蔵は、戦時中にサイパンで別れた父親と、アメリカの潜水艦に撃沈された船に乗っていた幼い友のことを思い出した――。生還は果たせるのか? 生きて働くことの意味を激しく問う「昭和の海の男」の物語。

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羅針 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2016年02月29日

    船乗りについての描写や説明はさすが楡周平と言ったところ。文章も重すぎず軽すぎず読みやすい。
    自分自身生きていればなんとでもなると思っているので共感出来た。不自由なことによって自由になるというのもまさに自分が思っていることだった。

    話全体を通してすごく納得する部分が多かった。明日もとにかく生きていこ...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2015年05月16日

    高度成長期。クジラを追う話。まさに「昭和の男」
    とてもよく書かれている。
    作者の取材力の高さがうかがえる作品。

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    Posted by ブクログ 2020年01月11日

    面白かった
    昭和の時代を生きた船乗りの男の物語

    主人公、関本源蔵の考え方に共感できるところが多かったです。自分も昭和の男に近いということでしょうか?
    しかし、本書の設定は、昭和37年の高度経済成長の時代の物語です。

    ストーリとしては、
    遠洋漁業・捕鯨での航海をベースに、一等機関士の関本源蔵の生き...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2015年03月17日

    遠洋航海の機関士を主人公とし、一家の主として遠洋航海とどう向き合うか、そして子どもに関われないツラさが描かれる。家族のように共に過ごし、南氷洋で捕鯨をする船員同士の絆の強さと、それに反比例するように伝えたくても子どもとの関わりが減っていく生き方。
    その中で、父から継がれたもの、そして息子に継がれる意...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2014年12月28日

    201412/どのジャンルでもしっかり面白く、どのジャンルでも男性描写に味がある(その分女性キャラは薄いけど、男の世界を描いているのでそれはそれでアリ)。安定のページターナー。テーマや物語中の時系列のわりに頁数少ないので、後半の脱出劇や息子との関係とかあっさりに感じてしまうけど、却ってスピード感があ...続きを読む

    0

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