地方消滅の罠 ――「増田レポート」と人口減少社会の正体

地方消滅の罠 ――「増田レポート」と人口減少社会の正体

880円 (税込)

4pt

「2040年までに全国の市町村の半数が消滅する」とぶちあげ、「すべての町は救えない」と煽って衝撃を与えた日本創成会議の「増田レポート」。だがその警鐘にこそ、地方を消滅へと導く罠が潜んでいる。「選択と集中」などという論理を振りかざす本当の狙いは何か。「棄民」への政策転換がなされたように見せかけているのはなぜか。限界集落問題が「つくられた」ことを示して話題となった社会学者が、増田レポートの虚妄を暴き、地方を守るために必要な論理と、再生に向けた道筋を示す。

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地方消滅の罠 ――「増田レポート」と人口減少社会の正体 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    増田レポートと呼ばれる「地方消滅」とセットで読むべき本。
    増田レポートが「選択と集中」という経済原理をベースにしているのに対して、こちらは社会学の観点から分析しているところに特徴がある。
    個人的にはこちらの意見に賛成。選択と集中によって多様性を失うことは国益を失うことに繋がる。
    多様性がないところか

    0
    2015年02月22日

    Posted by ブクログ

    増田レポートは少子化の現実を明らかにした意味で素晴らしかった。しかしその対策は都会人の都会中心のそれであった。
    本書は少子化が何故起きたのかを、その慧眼できちんと見抜いているように思う。論じている対策が適当かどうかは別にして、ただ答えはいくつもある訳だから。

    0
    2015年01月10日

    Posted by ブクログ

    『地方消滅』が提起した「人口減少問題」…何十年かで顕在化した問題である以上、“問題”が「何らかの解決」というようになるまでに永い時間を要するのであろうが…この『地方消滅の罠』のような、反論含みの考え方も学ぶ必要が、多分在るだろう…個人的には『地方消滅』に触れた際に禁じ得なかった「些かの違和感」につい

    0
    2015年01月08日

    Posted by ブクログ

    「経済の原理」か「共生の原理」か

    「選択と集中」か「多様性の共生」か

    循環、持続、協動、自立

    ちょっと読むのに疲れ、時間が掛かった。
    そのため、最初の方は忘れたわ。

    都合が悪くなったら社会学者だからと逃げ、
    (学者の浅知恵と書いてる人もあったな(笑))

    途中では、産まないから悪い。もっと産

    0
    2017年01月12日

    Posted by ブクログ

    「2040年までに全国の市町村の半数が消滅する」「すべての町は救えない」とセンセーショナルな増田レポートが世に出た。
    その論理の根幹は「選択と集中」だ。まず、誰のための「選択と集中」なのか、また、他に目指すべき方法、価値観はないのか?
    明治維新以降、日本が追い求めて来て行きついたもの。もう一度、日本

    0
    2015年12月16日

    Posted by ブクログ

    「選択と集中」「人口ダム」を唱える増田レポートの批判本であり、結局はネガキャンに過ぎない。それでも『地方消滅』を一つの提案として捉え、それを補完していると素直に読み進めるなら学ぶべきことは多い。地方自治体、自治会、そして家庭といった末端の実情を酌んで、地方再生策を「多様性の共生」論で説く。しかし、増

    0
    2015年04月06日

    Posted by ブクログ

    全国の自治体の約半数が、将来消滅する可能性がある―。
    昨年5月に、そんな内容のレポートを発表して衝撃を与えた日本創成会議(増田寛也座長)。
    増田さんはその後、「地方消滅 東京一極集中が招く人口急減」(中公新書)を著し、こちらも注目を集めました。
    増田さんの主張は、たとえば、本来は東京へ向かうはずだっ

    0
    2015年03月02日

    Posted by ブクログ

    増田寛也の「地方消滅」論への批判は納得でも、これを「選択と集中」とみなしながら安倍政権の「この道しかない」路線とは違うと思う見方、そしてやはり東京に行って地方が見えなくなっているのを感じてしまう誤解が何とも残念。
    地方創生も失敗すると喝破した木下斉君の論考、同郷の安倍総理から毛嫌いされている藻谷浩介

    0
    2015年01月15日

    Posted by ブクログ

    「選択と集中」悪玉論を展開している。
    それはいい。それは。
    増田レポート批判をおこなっているようで、後半はよくわからない。政権批判なのか政策批判なのか、はたまた他なのか、中途半端である。

    終章で「コンパクトシティ」云々を上げているが、批判のためには、これらを例示すべきであって、終章に記述すべき政策

    0
    2018年08月17日

    Posted by ブクログ

    問題意識はわかるけど、なんだか文章の構成、文脈があっちに行ったりこっちに来たりと、ふらふらな感じ。気持ちを抑制した冷徹な文章の方が説得力は出ると思うのだけど。

    0
    2015年07月02日

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