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Posted by ブクログ
樋口顕シリーズ第二弾。ある日、妻が何者かに拉致されてしまい、樋口は氏家とともに単独で捜査に乗り出すことに。
まったく手がかりのない状態から細い糸を手繰り寄せるように少しづつ事件の真相に、そして妻の居所へと近づいていく過程に思わず引き込まれてしまいました。事件は金曜の夕方に起こり、週明け月曜から別の事件の捜査本部が立ち上がる予定でそれまでに事件を解決しなければ、という”タイムリミット”という制約もあり、読み手も樋口とともに焦燥感を味わいながら読み進めることができます。
前作では被疑者となったリオに惹かれつつ自分をどうにか保とうとする樋口の姿が描かれていましたが、本作でも少ない手がかりと徐々に少なくなってゆく残り時間の中で、囚われてしまった妻を探そうとするあまり、ときに迷い、ときに自らの欲望に従い進もうとする樋口の姿が描かれています。
また、一時的とはいえ妻を失ったことにより家庭での妻とのコミュニケーションについて我が身を振り返る樋口の姿をみて、そういえば自分も、と気づく男性諸氏も多かったのではなかろうか…。妻の話しに生返事、といったことは多くの方に当てはまりそうなシチュエーションですよね。
そんな樋口とは対照的に、妻・恵子は夫が必ず自分を探し出してくれると最後まで信じている。このあたりのお互いに対する想いは真逆なんですが、そうであるからこそ余計に素晴らしい奥様だなと思いましたね。二人の想いからは、なんだかんだで、心の奥底では固い絆が読み取れます。夫婦として最高のかたちではないでしょうか。
このシリーズは安積班やSTシリーズのように多くの仲間とともに事件を解決する、いわゆるチームプレイを描いたものではなく、樋口自身の葛藤が軸なんですかね、まだ2作目なのでなんとも言えませんが、3作目以降も読み進めます。
Posted by ブクログ
3作目から読み始めて、1、2と追いついた。
自分に自信のない、控えめながら敏腕な樋口刑事。
今回は奥さんが誘拐され、迫り来る期限に追われながらの個人捜査を行う。娘が3泊4日の旅行で不在、月曜日から事件の捜査本部が立ち上がるという事で、リミットはこの空白期間だけ。一緒の捜査を頼んだのは、前作で友人となった荻窪署の生活安全課の氏家刑事。この氏家刑事は3作目も登場するので、樋口刑事のバディーのようだ。
妻の消息を求めて、時に感情的になる樋口を氏家刑事は宥め、理性的に捜査をフォローしていく。
犯人は冒頭から怪しい人物。土日の休日を利用しながら、着々と犯人を追い詰めていく。犯人に囚われながらも、いつか夫が助けに来ると冷静になり体力を温存する妻。独身の氏家刑事の結婚観も挟みながら、夫婦のキズナを描いた作品。
青春→朱夏→白秋→玄冬の順で、人生を表す言葉とのこと。今が最盛期の夫婦のことのようだ。
うーん・・・。
大人になれない子供達。
そして、大人になれない大人。
私が40歳になる頃までは、親とか祖父母と会話があった。
近所の大人達や子供達共。
私は、人の家の子供達でも、悪い事は悪いと、話をした。
今は、親に、余計なことを言うな!と怒られる。
このままで良いのだろうか?
Posted by ブクログ
警視庁捜査1課強行班係・樋口顕。
仕事もでき、周りからの信頼も厚いにもかかわらず、なぜか自分に自信がない樋口。
樋口の妻・惠子が行方不明に…
樋口は、荻窪署・氏家と必死に恵子を探す…
手がかりが掴めない…
恵子のことを何も知らなかったこと
恵子の話をちゃんと聞いていなかったこと
後悔する樋口…
やがて、誘拐の可能性が高まり、容疑者も…
しっかりものの恵子。
きっと樋口が助けにくると信じている。
『あなたは間違いを犯した。』
『私の夫を敵にまわした。』
樋口に対する信頼を感じる。
恵子だからこそ、照美もしっかりと育ったんだな、と感じる。
今回の事件で、樋口は恵子をより一層大切だと感じたはずだ。
高度経済成長時代のモーレツ社員の父親。
そんな父親を馬鹿にする母親。
それを目の辺りにし、育ってきた容疑者。
完全に大人を舐めきっているような…
少子化、核家族化が生んだ事件なのか…
人間関係が希薄になりすぎているのか…
人との付き合い方がわからないのか…
大人がちゃんと躾をできていないんだろう、自分が生きるのに精一杯で。
ちょっとしたことで、ここまでやるのか。
何か事件の深層に疑問が残る…
何かいろいろ考えさせられる。
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