〈運ぶヒト〉の人類学

〈運ぶヒト〉の人類学

792円 (税込)

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3.7

アフリカで生まれ、二足歩行を始めた人類は、空いた手で荷物を運び、世界にちらばっていった。この〈運ぶ〉という能力こそが、ヒトをヒトたらしめたのではないか? アフリカ、ヨーロッパ、東アジアの三つの地点を比較対照し、〈運ぶ〉文化の展開と身体との関係を探る。人類学に新たな光を当てる冒険の書。

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〈運ぶヒト〉の人類学 のユーザーレビュー

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    Posted by ブクログ 2018年07月09日

    文化の三角測量と称して,西アフリカのモシの文化,日本の文化,西欧の文化を比較しながら,特異な視点でものを見ることを実践している好著だ.それぞれの文化の特徴を人間の道具化,道具の人間化,道具の脱人間化に類別して,それぞれの事例を列挙している.フランスの農業資料館で牛馬にひかせる荷車にブレーキがついてい...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2023年04月28日

    人類の祖先が二足歩行で世界中に散らばったとき、その人々は子供や食料、基礎的な道具などを何らかの方法で「運んでいた」はずである。著者のこの視点自体が非常に興味深く感じました。そして運ぶスタイルは、人類の祖先が世界中に散らばるにつれて、現地の環境(気候や植生等)にあわせて変化しているはずであり、また人間...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2019年01月18日

    道具の人間化かあ。

    運搬方法を題材に、文化の三角測量。

    西洋が、道具の脱人間化、非人間化を指向するのに対し、日本は、人間化しちゃうと。この指向がいわゆる日本の技なのかもだが、一方で、人間を過酷なまで道具に合わせると。

    人の力をいかに使わないかを指向する、非人間化。
    これからの働き方を考える上で...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2016年12月20日

    西アフリカの友達のところに
    寄せてもらった時に
    頭に水壺を載せている女性を何人も見た
    頭に山のような洗濯物を載せて歩いている女の子を何人も見た
    先ず日本では見かけることのない「運び方」をたくさん見た

    その行為に人類学の視点を入れて見ていくと
    こんなふうに読み解ける

    「運ぶ」という何気ない行為に
    ...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2015年11月05日

    歩き方、座り方などの身体技法を、三つの文化間で比較し、さらに道具を用いる運び方の比較に至る。
    以前から、歩き方や座り方の文化について興味があったし、本書はたくさんの写真も載っていて、面白いかと期待していた。
    が...。
    なぜだろう。
    ページは進んでいくのに、なかなか入り込めなかった。
    最後の方はグロ...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2020年07月27日

    三角評価。◆黒人「人体の道具化」(例:長い腕を鍬のように使う)、頭部。◆白人「道具の脱人間化」(巧みさを必要とせず、人力をできるだけ省く)、肩。◆黄人「道具の人間化」(巧みさを重視する)、腰。◆◆だから、おんぶの高さが西洋人と違うのだな。

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    Posted by ブクログ 2014年10月23日

    運び方に傾向はあるようですが、結局・・原則はなかったような印象です。
    それでも、色々な学びがありました。
    アフリカの人が屈んで草取りをしているのを見ても、これからは「たいへんだなぁ」とは思いません。楽なんでしょうから。

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