東京観光

東京観光

506円 (税込)

2pt

アパートの水漏れがきっかけで、下の階に住む男と親しくなったあかり。男はある日、奇妙な相談を持ちかける。「俺と、部屋を交換しない?」(「天井の刺青」)。街のあちこちに灰色の公衆電話が存在していた、あの時代。初めて東京を訪れた私が泊まったホテルの部屋には、なぜか外国人女性が住んでいて……(「東京観光」)。不思議で、ユーモラスで、じんわり染みる。直木賞作家が贈る、味わい深い七つの物語。

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東京観光 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2024年02月14日

    独特の短編の短編集でした。闇、病みのあるのが特徴的なってこと。どんな終わり方とかじゃなくて出だしに問題定期して先に進むのが、どうなって終わるのかと思いながらでしたが、特に解決策がある訳ではなくてアワアワと進んで終わってしまったよ。ポジョも振り回されて、でも受け入れて、ずいぶんやりたい放題だけどと思う...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2017年05月28日

    『シンガポールでタクシーを拾うのは難しい』、『東京観光』が面白かった。前者、倦怠期の夫婦の様子が生々しくて、そうなんだよね、相手をちょっと気遣えば問題にすらならないことが、気遣えないばっかりに大問題になるんだよね、あるある。と思いながら読んだ。夫婦間だけでなく、恋人同士でも家族でもあること。おもいや...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2021年12月12日

    ポップな表紙が印象的な短編集。
    1篇ごとに世界もがらりと変わる。
    表紙のように、とてもカラフル。

    が、共通するのは、どの作風も一風変わった人や設定があることだろうか。

    小石川植物園で鰐を探し続けるヒロインも不思議だが、そこで彼女が出会うのは「銀杏の精」を演じ続ける中年男性。
    放課後にだけ現れ、一...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2015年11月07日

    個人的には鼻の話が一番残っていて好きです。お互いに気になっていて心の中ではばれているんじゃないか、と考える妻と、自分のせいなんじゃないかと疑う夫。やさしすぎて羨ましい限りです。天井の刺青は最後のまさかの展開に人生ってわからないと思えるお話で、これはこれでよかったです。あとはゴセイトに会ってみたい。で...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2015年06月02日

    何が突出して良かったとかではないんだけど、全編非常に面白いというか面白みがある。かすかに外連味も感じる。「植物園の鰐」のぶっとび加減と、「コワリョーフの鼻」の鼻行類にはぶったまげました。こんな場所で出会うとは。

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    Posted by ブクログ 2014年09月28日

    久しぶりに中島さんの本を読んだ。やっぱり好きだなと思った。ありえない日常だけれど、少し視座を変えるとこんな日常もあるのではないかと。人間のやりとりが生々しいし、生々しいけれどユーモラスで、こんなやりとりができるユニークな人になりたいと思う。
    お気に入りは、『コワリョーフの鼻』と『シンガポールでタクシ...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2014年09月06日

    同じ言語を使っていても認識相違があるように、不慣れな言葉同士でわからないところを勝手に補完したらそりゃあ幸せな解釈になるだろうなぁ。
    でもどうせ、完全に相手を理解できないなら可能な限り、勝手な幸せ解釈を身近でしていきたいなと思う次第。

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    Posted by ブクログ 2015年12月05日

    久しぶりにこれぞ短編集!ってのを読んだ気がして新鮮でした。1人の作家がテーマに沿って小説を編んでゆく思考が伝わってくる。1冊の本として良いと思う。
    「植物園の鰐」で、不思議系とまで言わないがこういうのかー、と思ったら次はまた違う感じで面白かった。どの作品も浮遊感と現実が共存していて、いつまでも読めそ...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2015年06月06日

    ちょいちょい「うぉっ!」っと心をわしづかみにする展開

    この前に同じく中島さんの眺望絶佳を読んだので、こちらも東京観光のアンソロジーかと思っていました。

    違いました。

    シンガポールとか行ってしまいます。

    あとがきで書かれているのですが、いろいろな媒体に求められた短編を集めた内容ですので、それぞ...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2015年02月21日

    7つの短編集。
    どれも不思議な気分になるお話。
    でも、内容はそんなに不思議なものばかりじゃないんだけど、なんでだろう?
    それぞれの話に深みがあって、そしてとってもユーモラスだった!

    2015.2.21

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