あやかし飴屋の神隠し

あやかし飴屋の神隠し

583円 (税込)

2pt

「俺は、多分、なんだって、視える」 「僕は、大体のものは、つくれますから」 皮肉屋の青年・叶義は幼い頃、あやかしの神隠しに遭って以来、いかなるものも“視えないものはない”という。妖しい美貌を持つ飴細工師・牡丹はその手で“つくれないものはない”という――。 二人の青年が営むは、世にも不思議な妖怪飴屋。奇妙な縁に惹かれた彼らは、祭り囃子の響く神社で今宵も妖怪飴をつくりだす。人と寄り添うあやかしの、形なき姿を象るために。あやしうつくし、あやかし飴屋の神隠し。

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あやかし飴屋の神隠し のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2016年05月19日

    視えるだけの人と、創るだけの人。
    久しぶりに紅玉さんの本を読んで、少女漫画のようだなと思った。悪い意味ではなく。男性が主な登場人物だけれど、女性が思う綺麗な男性像というかサラサラしたキャラクターだと思った。語彙ぃ……。救っていく物語だけれど根にある仄暗さはやはり紅玉さんの文章の雰囲気を強く感じました...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2015年05月16日

    あとがきにも書いてありましたが、紅玉さん初の主人公が男性のお話。
    あまり意識していなかったけど、紅玉さんは女の子のお話が多かったなあ。
    これから色々な主人公が見られると思うとわくわくします。

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    Posted by ブクログ 2015年02月12日

    どうしてか『あやかし飴屋の飴隠し』って読んじゃうんだよなぁ…w
    妖怪も人も棲むところが違うのにたまたまチャンネルがあってしまって、違うルールのために支障が出る、そんな感じがする
    夏祭りの濃い湿気を含んだとろりと甘い空気の中に、やさしく不器用な店主と上手い飴細工師の店がある
    妖怪細工の飴を見てみたい...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2015年02月01日

    何でも見える青年と何でも作れる青年のお祭りの屋台を舞台とした少し不思議なお話。
    テンポ良く、でも朴訥とした文章が不思議な世界をより演出していて、この世界にすんなり入り込めました。
    とても読みやすく、雰囲気も好きな作品でした。

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    Posted by ブクログ 2015年01月10日

    妖怪飴屋を営むふたりの青年は、境界の曖昧なものに形を与えて顕現させ、干渉する。その結果を善くするも悪しくするも人の情で、顕現した存在に善悪の境界はない。
    物語の初めのうちは形を与えられくっきりと浮かび上がるのはあやかしといういかにもこの世ならざるものであったけれども、終盤においてのそれは人の心であっ...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2017年09月01日

    幼い頃神隠しにあい、それ以来あやかしを視るようになった叶義と、その姿を飴細工にうつすことで憑いている妖怪を祓う牡丹。そんな二人が営む妖怪飴屋を舞台に描かれる連作短編4編。
    後半2編では、訳ありの過去をもつ二人が、過去と向き合い、前に進む姿が描かれる。

    人生を初めからやり直せるとしたら…。
    後悔など...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2016年07月07日

    う~ん、ストーリ的にはよくみるあやかし系
    この作者の他の作品を読んだことがないので、判断しかねるが、よくあるやつ。
    人からのおススメで読んでみたもので、普段読まない種類の本なので、それなりに楽しめたが、、、


    登場人物が少ないので話がまとまっていて読みやすい。
    作品の内容と同様、あっという間に読み...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2016年06月03日

    叶義さんは優しい。叶義さんの優しさに触れて、弱さや強さに触れる物語だったように思う。私は叶義さんが好きだ。幸せになってほしいと思う。もう一度が無くとも。
    欲を言えば道理さん目線のお話しも、もっと読んでみたかったです。みんな素敵に濃いキャラクター達でした。

    追記:紅玉さんにしては珍しいお話のような気...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2016年03月07日

    ひとの心に巣食うあやかしは,形を与えられると去っていく。といった,あやかしとひととの不思議な距離感の描き方が面白かった。妖怪的な存在を,「わるいもの」ではなく「ただそこにあるもの」として描写するあり方って好きだな

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    Posted by ブクログ 2016年01月16日

    雰囲気はあるんだけども、淡々とし過ぎて、ちょっと思ってた感じとは違いました。ただ、過去にとらわれていた叶義が、前を向けるようになるラストあたりは、共感するところもあって、印象に残ってます。私も、過去をやり直せたらと何度と思うけれど、そうしたら、出会えなくなってしまう人がいるんだよね。

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