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セックスなんて11分間の問題だ。脱いだり着たり意味のない会話を除いた”正味”は11分間。世界はたった11分間しかかからない、そんな何かを中心にまわっている――。
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Posted by ブクログ
感想を書くのが難しい。 描写の生々しさが伝えてくる情景や感情がすっとはまることもおおくて、あぁ、わかる、素敵、と思う場面がいくつかあった。 時々のマリーアの日記からも、背伸びをして大人になっていっていると自分に言い聞かせて、自分を騙して深入りしないようにして、他人の期待と自分の夢との葛藤、理性を超...続きを読むえる瞬間、新しい経験、二十歳前半の女の子ならではのむず痒さ。 面白かった。
パウロ・コエーリョはすごい。 なんかいろいろ考えさせる。単純に言えば1人の女が幸せをつかむ物語なのに。 本当の愛は思わぬところからやってくる。そして、硬くつながれる。そして、それが見えたり、見えなかったりするから不思議だ。
これは何の時間かというと、一人の娼婦を買って、実際に性行為をする時間である。 エロティックな話なのか?と言われると、どうだろうか。 ポルノグラフィではないけれど、多分に性的なものを含む。 緩やかに流れる時間というものを深く感じた。 いやー。この話の出だしから、エンディングで驚かされたけ...続きを読むど納得もした。すごい。(感想の最後が急に安っぽくなって台無し感が凄い)
苦手だったパウロ・コエーリョ。寺山修司好きの女子に「女性が男性に読んで欲しい猥褻な本」という不純な動機で読み始めたが人生の示唆に富んでいて凄かったの一言。一度整理しないと他の本を読めないので、一旦レビューしとく。 この本はエロ本であると同時に聖書である。堕ちながら高まっていく相反する世界を描写してい...続きを読むく。特に、自意識に悩んでいたり、自己否定している人には赦されると思う本だと思う。性描写に眼が行きがちで、たしかに生々しいが、それは鞭を打たれるキリストを描写するのと同じ如く、ただの状態をある意味正しく表現したに過ぎない。 相反する要素は、実は表裏一体であり、それに気づき学ぶことは身を持ってしないとわからないが、この表現力の豊かさによって読者は主人公に起きることを客観的、そして主観的に感じることが出来る。 僕は、この本を読み終えて、赦されたと思った。読後感に救いがあった。 もちろん、主人公がサディスト側に回る伏線の回収が無かったり、道の真ん中で突然、主人公が一人でオーガズムに達するとか、最後が救いがたいほどメルヘンチックだったりするのだけれど、結果は他者のためであり、過程は自分のためにあるなど、いささか極端で、だからこそ分かりやすい。 誰にも勧める本ではないけれど、僕の中ではすごくよかったとしかいえない一冊。
再読。テーマはセックスだし、電車の中で読んでいて恥ずかしい部分も多いが、個人的に好きな一冊。宗教嫌いな人は無理かも。 ちなみにパウロコェーリョ好きな人には遠藤周作もオススメ。
あっ!という間に読み終わった! セックスの話ではあるけれど、愛とか、思いやりの話だと思う。あと男と女について? 個人的にはマリーアの日記が入る進め方もお気に入りです。 ラストは賛否両論かもだけど、私は好きだな。
聖なる性。宇宙の深淵。これが、全てに通じる道のよう。 何度も読み返したいし、何度読んでもまた新しい文章が胸を打つ。
同じ作者の「ベロニカは死ぬことにした」を読んでる時も共通してたけど、読んでいるとなにもせず現状に甘んじている状態から一歩踏み出したくなる。肩を揺さぶってくれる。 線引きが難しいけれど、2人の間の愛は心から出てくるもので好意もその表出?であって、相手に強いるものではない、相手を所有することはできない...続きを読む。それをわかり合った2人が今後どんな道を歩いていくのかワクワクした。
売春婦の恋の物語。性的な表現が多いため好き嫌いが分かれそうな作品であるが、個人的には非常に楽しませてもらった。主人公である女性の心の機微をここまでリアルに描いている(ように思われる)パウロ・コエーリョに感嘆してしまったことが、この本の第一印象である。また、決して俗悪な話ではなく、精神性の高い女性の生...続きを読む涯を高貴に描いているところが私好みであった。
題名の『11分間』の意味は? この小説の主人公は、ブラジルの若い女の子。 ひょんなきっかけからスイスに渡り、売春婦になる。 1年だけ。1年だけと決めて彼女は売春婦を続けるうち恋をしてしまう。 その恋の結末はイコール小説の結末なので書くのを控えるが、『11分間』というタイトルの意味は書こう。 その...続きを読む売春婦をしている彼女は言う。 一晩の彼女の相場は350スイスフラン。 いや、一晩は正しくない。一人のお客で350スイスフラン。 一晩というのは大袈裟だ。実際は45分で350スイスフラン。 服を脱いだり、親しげなそぶりをしてみせたり、他愛もないことを話したり、また服を着たりする時間を差し引けば正味の時間は11分くらい。11分で350スイスフラン。 11分。世界は、わずか11分しか、かからない出来事を中心として、そのまわりをぐるぐる回っているのだ(文中より引用) この本の主題 それは、まさにセックスと愛なのだが、娼婦のような職業が彼女のような生温い態度で勤まるのかどうか疑問だし、簡単に足を洗える環境と本人の強い意志があるのかどうかもわからない。 けれど、コエーリョは、主人公を理知的な向学心のある女性として描こうとしているし、彼女は特殊な売春婦だったのかもしれない。 11分というのは、個人差があり、性差によっても意見は異なるのかもしれないが、 「11分の出来事を中心として世界は回っている」と書ききるコエーリョは潔い。 売春婦という職業は人の最古の職業のひとつとされている。 このブラジル娘は就業期間が短く高級娼館で働いているので、職業的悲壮感はあまり伝わってこない。 そのあたりコエーリョのペンの力なのだが、 この小説は、主人公の日記と挿入された文章によって構成され、その文章の方が日記のように感じるのはなぜだろう。 どちらにしても『11分間』という斬新な発想がこの小説の主題を貫いていることには間違いなく、愛の実在感は俗なるものを聖なる手触りに変化させる必然性をコエーリョは描きたかったのか。
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11分間
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パウロ・コエーリョ
旦敬介
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