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敬千宗の大本山・長穏寺に2人の若き僧侶が上山した。北陸の古寺の跡取り、小平広也。バンドでプロを目指すも挫折し、「安定」を求めて仏門を叩いた水原隆春。対照的な二人は、厳しい修行を通じてさまざまな現実に直面する。いまだ続く世襲制、先輩僧侶たちのいじめ、欲にまみれた夜遊び……。やがて2人はある決意を胸に行動を起こす。そして待ち受ける衝撃の結末とは。生きる意味を問いかける、熱き男たちの青春パンク小説!
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Posted by ブクログ
想像していた物語とは全く違いました が、面白かったです! 海外留学している時に『あなたは何を信じて生きてるのか?』と何人かの留学生に聞かれたのを唐突に思い出しました 答えられませんでした 今も、答えられません
表紙のパンクさとはかけ離れたストイックな話 山寺での修行までを描く前半と山を下りた以降の後半で構成されるが、前後半のギャップの凄さにも吃驚 個人的には前半はわりと展開は凡庸なうえ、古いしきたりや腐敗っぷりに辟易し少々読むのが辛かったが、 後半のある種容赦ない重たい展開は非常に面白かった 爽快感は皆無...続きを読むだが、宗教とは何か?何故必要なのか?というテーマに ただのエンタメとしてではなく、ご都合主義なハッピーエンドにも甘えず、 しっかりと向き合った意欲作だったと思います 正直難しいが、考えさせられた
何ともジャンル分けし辛い一冊(^ ^; 読み始めて割とすぐに 「人が二人いれば争いが生まれ 三人いれば派閥が生まれる」 という言葉がずっと頭に浮かんでいた(^ ^; タイトルからも表紙絵からも分かる通り、 お坊さんが主な登場人物。 当たり前ではあるが、「坊主として生まれる人」はいない。 寺の...続きを読む跡継ぎとかで「坊主になるべくして」なる人はいるが、 みなそれぞれの事情や思惑を抱えて、 修行をして坊さんに「なる」ものだ。 そんな、当たり前ではあるが、普段仏教と縁遠い私には 全く意識していなかった現実を見せられるところから始まる。 ある者は(順当に)実家の寺を継ぐために、 ある者は「職業として」安定を求めて、 本山での修行に参加する。 本書は、前半の「本山での修行」パートと 後半の「自分の寺での葛藤」パートに分けられる。 それぞれに、それぞれの人間関係があり、事件があり、 悩み、葛藤し、成長し、時に流され、時にやけになり... とても「人間的な」ドラマが繰り広げられる。 何となく、坊さんとか「宗教家」というのは、 煩悩から解脱した「聖なる存在」と思いがちだが... と言うか、私は漠然とそんなイメージを持っていたが、 どうしてどうして坊主の「現実」は生臭く、 「表の顔」では聖人ぶっている分一般人よりエグいくらい(^ ^; でも、それが現実であり、よく考えれば当たり前か。 本当に修行ばかりしまくって、 それこそ霞食って生きてるような人(それは仙人か)は、 私のような俗物の目に留まることはあるまい。 我々「一般人」が触れる坊さんというのは、 「葬式仏教」と言うくらいで、葬式や法事の時くらいで。 それら「職業坊主」は、仕事として仏事を行っている訳で、 普通に消費税払って買い物してるし、免許の更新もするし、 「生活」は我々と何も変わらない(はずだ)。 まぁ、税金の優遇くらいはあるとしても(^ ^; ...と、本の内容と関係の無い感想ばかり書きたくなる、 それくらい本書の「坊主描写」がリアルと言うことか(^ ^; ストーリー中に色々なことが起こるが、 不思議と「あらすじ」を書きにくい印象(^ ^; 話の「筋」と言うより、登場人物の心の動きを読む、 そういう本なのだろう、きっと(^ ^
それぞれの理由から、僧侶を目指す若者たち。 理想とは全くかけ離れた地点に着地したけれど、なぜか嫌な感じはしません。ここが最終地点ではないから? 自分もこれから、人生どんな流れが待っているか判らない…。そう気付かせてくれる一冊でした。
これほどまでに生きること死ぬことを考えながら読む本はない。仏門の奥で犇めく煩悩や欲が人間らしく、考えさせられた。仏門だけどパンク!
何だかよくわからなかったが、面白かったかも。 この題材で最後まで、一気に読ませるのは、かなり傑作ということか?宗教を理解するのは難しい。カルトになるのは、同意できないが。
「スリーピングブッダ」って何だ? 思いつくのは釈迦涅槃図。じゃ、涅槃ってなんだ? 文庫版のカバーイラストと裏表紙の「青春パンク小説」というコメントが誤解を招くのだろう、ネット上の多くのレビューが「前半は面白いが後半はどうも」、であった。 この作品はけっして青春パンク小説ではない。かなり深い所をえ...続きを読むぐった宗教観と人生観が詰まっているカバーイラストからは連想できない方向の物だ。 「坊主って安定してる?」という主人公の一人、隆春の言葉が象徴する導入部から前半よりも東北の涅槃寺に入山してからの主人公達とそれを取り巻く人々の生き方の方がこの作品が読者に問いかける部分である。 人を救うというのはどういう事なのだ、宗教とは何なのだ。答えを求めて悩み続ける。答えの無いこの問いに悩み続ける事が修行であるという事はまず間違いないだろう。
普段のやまだないとさんの絵柄は、岡野玲子さんの絵柄とは全く似ていないのだが、ちょっとヤサグレた表情でエレキギターを抱えた雲水の表紙絵は、どうしても「ファンシィダンス」を想起させてしまう。物語もお山での修行を描く前半は既視感を感じてしまった。珍来(デブ)もいるし。 ただ、若干テンプレ感がある前半の方...続きを読むが物語としては安定しているように思う。山を降りた後、怒涛の展開を見せる後半は、テーマが重い分、細部が描ききれていない気がした。ページ数的には決して短くはないのだが、隆春、広也、厳俊と視点も三分割されており、それぞれ、とくに広也が何を考えているのか掴みかねてモヤモヤしたまま読み進めてしまった。 既存の寺システムに依存せずに宗教家としてあり続けるには困難を伴うはずだ。ましてやカルト教団の教祖に祭り上げられてしまった広也にとっては。そんな中で、ラストの広也と隆春の坐禅に少しだけ希望を見出せるのは、隆春の生き方にしなやかさを感じるからだろう。
本の後ろに「青春パンク小説」とあり、このイラストなので、とても気楽に読める小説だろうと。 たしかに気楽に読めた。 「人間にはどうして宗教が必要なのか」を考えてしまう。 答えは見つからなかった。 しかし、それこそが答えなんだろう。 宗教が存在する意味は、人それぞれである、ということだ。
性格も置かれた環境も全く異なる二人の青年が、厳しい修行を経て理想とする宗教の在り方に彷徨する青春パンク小説。 宗教とは人の道を説くものというのが定義だと思う。ただ、教える側教えられる側ともその真理にたどり着くのは不可能に近い。迷える人を救うのが、結果としてキナ臭い集団に移っていくさまは、現代における...続きを読む宗教の問題点を鋭く突いている。
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早見和真
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