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Posted by ブクログ 2017年09月18日
巷説シリーズを読み返している流れで覘き小平次を読みました。この作品については、今回が初読みでした。
巷説シリーズの長編2作目、になるのでしょうか。又市は影くらいしか出ませんが、治平さんはがっつり登場しました。
やっぱり治平さんはいい人だなぁと思いました。
本編ですが、登場人物の気持ちがどうし...続きを読む
Posted by ブクログ 2012年10月01日
『嗤う伊右衛門』とおなじく、切ない読後感に酔いしれています。
小平次の様子に、異様さ、不気味さを感じつつ、なぜか、お塚がののしるほどの嫌悪は感じませんでした。読み進めていくにつれ、彼を「強く頼もしい」存在に感じ、好意を持ってしまうのは、なぜでしょう。彼ら以外の登場人物は、あるべき自分の姿を探し、ない...続きを読む
Posted by ブクログ 2011年11月27日
この物語への引きこまれ方は、「嗤う伊右衛門」のあの心地よさだ。
登場人物が少しずつつながりを見せてくるときの爽快感や、妻であるお塚のラスト近いセリフの小気味よさ。
このストーリーは素晴らしいデザインのポスターに魅入られたときの感覚に似ている。
ストーリー全体がデザインされているかのように、芸術的な...続きを読む
Posted by ブクログ 2021年05月25日
江戸怪談シリーズ第二弾。これの元となった話自体は知ってはいたものの題名までは覚えていなかった。学生の頃に触りだけ読んだ覚えがあるものの、どうにも地味に感じられて途中で読むのを放棄してしまった。しかし今最後まで読んでみると中々に味わい深い。お塚は小平次を嫌いだ大嫌いだ好きにはならぬと言いながらも、そこ...続きを読む
Posted by ブクログ 2018年06月23日
古典階段をベースにした京極さんの真骨頂。
安積沼での殺人やその後の江戸の自宅でのクライマックスは、まるで文楽の芝居を見ているような気分になりました。
人間の欲の深さや執着のおどろおどろしさと、執着を持たずに行きている人間への嫉妬・羨望。
逆に執着を持たないで生きる人間の心の殺伐さ。
生きるってい...続きを読む
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