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街はずれに、寂れた博物館が建っていました。なんの変哲もない建物ですが、その屋根裏部屋には、亀が住んでいるのです。部屋の扉には、クレヨンでこう書かれています。「かめ探偵K」。 かめ探偵Kの仕事は3つ。1つめは 「甲羅干し」。2つめは 「かめ体操」。そして3つめが 「謎解き」。依頼人が持ち込んでくる奇想天外な謎を、かめ探偵Kは甲羅の中で推理していきます。はてさて、どうなることやら……。 SF作家・北野勇作が紡ぐ、どこか懐かしい、でも近未来の小さな小さなおはなし。
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Posted by ブクログ
再読。 北野さんの本は再読する時のほうがおもしろいのはなぜだろう。私に読解力がないからか。ちゃんと読んでるつもりなのに新しいイメージが湧いてくる。 「かめくん」もいいけど、こちらの方がTVアニメにしてほしい。去年のピングドラム系ののりでやったら合うのではないかと思う。 少女キャラが何人か出てくるから...続きを読むそう思っただけかもしれないけれど。
ソフトなようでハードなような、 わかるようなわからないような、 何だか懐かしいような不思議な世界。 『レイコちゃんと蒲鉾工場』を思い出しました。 『レイコちゃん~』が黄昏時なら、 こちらは昼下がりという感じ。 何とも、穏やかでゆらゆらした世界でした。 ちゃんと推理もしてたし(笑)。 かめ探偵い...続きを読むいなぁ。 大塚明夫さんみたいな渋めの声でしゃべってほしいw。
ものすごいSFネタをさらっと書かないでください、北野勇作。 探偵の役割もさらっとかめ探偵Kに言わせているけど、それってミステリの根幹じゃないのか? 言葉や文章が凄くうまいんだよな。全くそれを感じさせないくらい。 と、公園で甲羅干ししながら読んで思ったのなら良かったが、梅雨なので曇天。亀体操もどき...続きを読む(ストレッチゴムを背中に回して引っ張る)でお茶を濁した。 田中啓文と北野勇作がタッグを組んでど真ん中ハードSF書いたらとんでもないことになりそうだが、多分別の意味でとんでもないものができそうな気がする。
これは、どろんころんどの続きなんですかね? カメはあのカメ? フユはあの女の子? 謎なカメと、新世界という設定の超ハイテクテクノロジーによって創造された世界。 語り手が新聞に連載した文章という体をとっている話。 謎は謎なまま、終焉。 世界観の設定がないと、わかりづらいですね、これは。。
街はずれに、寂れた博物館が建っていました。なんの変哲もない建物ですが、その屋根裏部屋には、亀が住んでいるのです。部屋の扉には、クレヨンでこう書かれています。「かめ探偵K」。かめ探偵Kの仕事は3つ。1つめは「甲羅干し」。2つめは「かめ体操」。そして3つめが「謎解き」。依頼人が持ち込んでくる奇想天外な謎...続きを読むを、かめ探偵Kは甲羅の中で推理していきます。どこか懐かしい、でも近未来の小さな小さなおはなし。
コロイドの海に浮かんだうたかたに閉じ込められたような北野ワールドSF。軽くさらっと読める感じで、ぞくぞくするようなホラーな味わいは薄いが、午睡の間に見る夢のような感覚は相変わらず。ぜひ続編の「新世界タワーの七不思議」を読みたいです。
おとぎ話で、ミステリーで、SFで、哲学。「世界」は大きな亀の甲羅の中で暗黒物質の泡の中に浮かんでいる。となりの泡には『どろんころんど』が浮かんでいるようす。
『亀の事務所』 『フユの部屋』 『亀探偵の日常(その1)』 『亀探偵の日常(その2)』 『『秘密の依頼』 『事件の現場』 『靴下の色』 『人の形』 『謎の行方』 『どろんこ川の怪』 『旧世界の雲』 『取り調べの定番』 『カツ丼の登場』 『もう一つの台本』
こちらは本物の亀が主役。とはいえ二足歩行で人語を解し、当然のように人と会話している時点でファンタジーな存在。探偵というだけあって謎解きはしているが、旧世界と新世界の設定に始まり、北野ワールドと呼ぶべき独特な世界観から、ミステリーではなくSFとして読む方が違和感はない。比較的ライトなタッチで、カメリの...続きを読むインパクトが強すぎたせいか、個人的に少し印象は薄い。ともあれ、これはこれで退屈はしなかった。
すぐ語り手が脱線するところなど、 いかにもライトノベルって感じ。 本格的な推理小説では決してなく、 あくまでもSFチックな世界が舞台であることを 念頭に入れなければならない。 あまりにも登場人物が何者で、 この世界が何なのかがはっきりしないため、 足場が不明確で全てに納得がいかない感じ。 最初か...続きを読むらある程度の世界観が伝えられるわけだから 裏切られるわけでもなし。 亀探偵の仕草のかわいらしさも 押しが足りない気がする。 いろんな部分が消化不良。
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