バベルの図書館
  • 完結

バベルの図書館

701円 (税込)

3pt

彼女の心は壊れてしまった。ぼくの言葉で。
◆言葉はパターンで、文字は記号の組み合わせでしかない。この世に書かれ得る文章は、実のところ限られている。紙に触っただけでそこに書かれる全ての文章を読む力を持つ少年・渡瀬くんと、天使の存在を信じる平凡な少女・相馬さん。渡瀬くんが相馬さんと一言一句まで同じ作文を書いたその日から、ひとつの物語が始まった――。
◆日常に倦む女の子と、不思議な力を持った男の子。作り出された“運命の出会い”を描く、ちょっとダークなボーイ・ミーツ・ガールストーリー。

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バベルの図書館 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    購入済み

    楽しめました

    2021年12月17日

    思春期特有のここではないどこかに焦がれる心持ちが、つばなさんらしい怪しくシュールな表現で十全に表現されていて、とても楽しめました。

    0

    Posted by ブクログ 2015年07月21日

    躊躇なくナイフで刺されたような読後感。久々にこういった系統の漫画を読んだけど、まだ、自分の中にこういった作品に震える心があるんだな、と確認させられた気がする。この漫画家さん、第七女子会彷徨ってタイトルの漫画描いてるけど、尾崎翠が好きなのかな?

    0

    Posted by ブクログ 2014年08月03日

    すばらしい!!!!!!!!!!!!!!
    「すべての言葉の時間は止まっている」
    「でも」
    「その言葉を伝える瞬間」
    「僕達の時間はいつもまわっている」

    0

    Posted by ブクログ 2014年04月19日

    面白かった。この彼女の狂気は思春期によくある思い込みというか中2病ってやつで、ひねくれて読むと中2病全開の漫画なんだけど、表現のチョイスがナイス!って頭悪いな。美しい幻想のなかに猛毒が潜んでいるようなと書くと恥ずかしいがそーゆーことで。先の彼女は壊れてしまったけど、分岐した彼女は綺麗な幻想を見続ける...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2014年05月18日

    現実を受け止めきれない人々が紡ぎ出すフィクションの悲しさ。フィクションによって救われることなどないのかもしれない、と思いながらフィクションを作らざるを得ない人々のもどかしさが。。

    0

    Posted by ブクログ 2016年02月09日

    あちゃーっ。
    渡瀬君…いかんよ渡瀬君…!あーあ…人の心の中に…純粋な柔らかいところに踏み込んじゃいけません!もう…そのままにしておけば相馬さんもいずれは諦めて、せいぜい作家になる程度のことだっただろうに…。

    0

    Posted by ブクログ 2014年04月17日

    思春期にありそうな繊細な感覚をこれまた繊細に上手に切り取った感じで、私の知ってるつばなさんのお話じゃないみたいだった。
    少し暗い雰囲気なのもこの時期に似合う。

    0

    Posted by ブクログ 2014年03月09日

    3回読んでみた。
    やっとこ、おぼろげながら構成が分かってきたような。
    「選択されなかった選択肢はどうなっていくのだろう」。そこでも物語は続いていくのではないか、ということらしいのだが、しっくりこない。
    うちのかみさんは。30分で読破し「とっても分かりやすいじゃない」と言ってのけた。ボクは脳軟化なのだ...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2014年01月24日

    つばなさんのマンガは、すこし、もしくは、すごく、ふしぎ、を持ち込むことで日常に?を打つイメージ。今回は“ちょっとダークなボーイ・ミーツ・ガール”とあるけれど「非日常」を敢えて「日常」で、ゆる〜くちょっと怖く描いた良作。

    タイトルから想像した物語とは少し違ったけれど、選ばれなかった物語に手を差し伸べ...続きを読む

    0
    ネタバレ

    Posted by ブクログ 2014年04月10日

    ボルヘス好きとしては手を出さずにはいられないタイトルにしてくれたことに、まずは感謝。ジャケ買いできたから。

    内容も素敵だった。
    というよりも、胸苦しく痛々しかった。
    ここではないどこかへ症候群は人を狂わす。
    狂わされかけた大人たちが読めば、刺さるはず。

    0

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