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考古学者・葦原志津夫は、前代未聞といわれる青い土偶に秘められた謎と、行方不明の父の足取りを追い続ける。その頃、気象庁は各地で原因不明の異常気象を観測、NASAの探査機・ボイジャー2号からも宇宙の異変を示すデータが送られてきた。未曾有の危機は、ついに最終局面を迎える……。ヴェールに包まれた邪馬台国の真の姿とは? 古代人は何故、蛇を神と崇め、円錐形の山を「神の火=カムナビ」山と呼んだか? すべての謎が一体となる「禁断の黙示録」、驚愕の最終章。
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Posted by ブクログ
前二作に比べると物語の面白さがいまひとつ。それでもメインの発想は凄いと思う。凡百の作品に比べれば読み応えはたっぷり。
多数巻同時読破&夏の角川ホラー祭。 長野の山奥で、青いガラス製土偶を見つけたと同時に、宇宙(?)からの声を聞いた葦原志津夫。洞窟の外には、カムナビの跡と見られる高温で溶けた石があった。ヤマトタケルと卑弥呼の共通点を見つけ、ヤマトタケルの持っていた三種の神器の一つ、クサナギの剣を手に入れるべ...続きを読むく、名古屋の熱田神宮へ向かう。 上巻での各地でのバラバラ感を一気に回収するかのように、下巻ではこれまでの登場人物が一堂に会するとともに、まとめられてくる。しかしながら、これまでにはなかった、視点をいろんな人物に飛ばし、その際に時間が戻るという書き方を多用されるため、上巻にあったスピード感が失われている。 また、小松左京のように、古代の話と思わせつつ、気象庁や博物館などの科学の視点を持つ人物を交えるのは面白いが、その後特に重要と見られない彼らのキャラクターを強調してしまっていたのはどうかなー。全く描写がないとつまらないのも事実だが。 全体のストーリーは、ダイナミックな半村良フォロワーという感じで非常に良かった。 ただし、下巻長すぎ。
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