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Posted by ブクログ 2018年10月23日
人間は、完全合理的でない。したがって人間が完全合理的という前提での歴史解釈では理解できないもしくは、誤解することが避けられない。本書では、それを克服するために、行動経済学などの手法を使い、限定合理的な人間の行動原理を基にして、第2次世界大戦のミスオペレーションや、その逆の命令違反だが正しかったオペレ...続きを読む
Posted by ブクログ 2009年10月04日
なんかそういう時期なので読み直してみた。
大東亜戦争における日本軍について新制度派経済学と呼ばれるツールで分析し、最終的には「命令違反」をマネジメントすることが今後の組織には求められているのだと提言している。全体的に日本軍は合理的に失敗してしまったのだというスタンスをとっており、よく引き合いに出さ...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年04月26日
著者の論理展開は説得力あり、特に人間の合理性を前提とした考察はよく分かる。そもそも人間は、限定的にすら合理的に見えない場合もあるが、少なくとも組織における行動原理には合理性が伴うものとして読解が可能。非合理が許されるのは、オフの日における特権かも知れない。
理論の立脚点は「効率性と正当性の不一致が...続きを読む
Posted by ブクログ 2014年03月02日
「組織の不条理」と類似したテーマだが、インパール&ガダルカナルだけでなく、ペリリュー、ノモハン、ミッドウェー、レイテへとケースが増えている。
また、プロスペクト理論を用いている点が新しく、インパールでプロスペクト理論を適用している点が新しかった。
今回のケースを自分なりに分類すると、以下のとおり...続きを読む
Posted by ブクログ 2011年11月06日
命令違反という若干タブー的な題材を臆せず用いた本。
良い命令違反、悪い命令違反というものを戦争での事象を用いて説明しており、戦争話も興味があった自分には結構楽しめました。特に「どう考えても非効率的なこと」でも実は人間の心理を元に考えれば客観的にも合理的だと判断できる理由の記述には大変納得。人の行動...続きを読む
Posted by ブクログ 2014年02月19日
第二次大戦の日本軍を例に、組織の不条理は命令違反によって回避されうることを論証する。
戦史と最新の経済理論の応用という一粒で二度おいしい感じの本。だが、戦史部分が長すぎる気もする。個人的には面白かったが。
内容としてはプロスペクト理論、取引コスト理論の応用は分かりやすいが、法と経済学アプローチはちょ...続きを読む
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