ファイナルガール

ファイナルガール

1,265円 (税込)

6pt

「佐藤って、ああいうムキムキの男がタイプなの?」「私は下が見たいの。せっかくの屋上なのに」「なあ、ムキムキの男がタイプなの?」「だからプファイフェンベルガーのはなしをするのはいやなんだよ」「まおえがはじめたんだろ」(「プファイフェンベルガー」より)。芥川賞作家が贈る恋愛小説集。

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ファイナルガール のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    藤野可織さんの恋愛小説集、と聞いて、ちょっと意外ではあった。読んでみて、やはり一筋縄ではいかない「恋愛」小説ばかりだった。

    小説、特に「純文学」とカテゴライズされる類のそれにおいて重要なものが二つあって、それは小説全体に漂う「空気感」と、小説の行く先を決定付ける「瞬間」の二つなのだと私は思う。この

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    2014年04月13日

    Posted by ブクログ

    ジャンルとしてはホラー?寄りの作品が多い印象。表題作『ファイナルガール』の淡々とした進み方が好き。あと、『プレゼント』のナツキのキャラクターも良い。

    0
    2022年08月19日

    Posted by ブクログ

    おもしろー。
    ホラーでもSFでもないのになんかズレてて居心地悪い感じ。
    『ファイナルガール』の世界が明瞭になる感覚はなんかわかるな。

    0
    2019年06月02日

    Posted by ブクログ

    7つの短篇が収録されているが、前4編と後ろ3編とではテーマが異なっているように感じた。

    「去勢」「狼」「ファイナルガール」に共通する非日常的なモノによる日常の破壊は、筒井の「死にかた」や「走る取的」にも似て、この後の著者の作品にも見られるスラップスティック作品群に含まれるだろう。

    異常な事態に見

    0
    2014年10月17日

    Posted by ブクログ

    何気ない日常のような、だけれどシュールでどこかしら怖く感じてしまう短編集。淡々と何事もないように書かれる事象は、案外異常で。ひそやかな恐怖感が感じられます。
    お気に入りは表題作「ファイナルガール」。なんとも凄惨な物語がとても冷静に語られていくのが印象的。うーむ、こんな人生嫌だ(笑)。
    「狼」も凄いな

    0
    2014年07月21日

    Posted by ブクログ

    うーむ。なかなか面白かったなーと本を閉じ、概要を改めてみたところ…なんとなんと。これは恋愛短編集だったのか!!
    これを恋愛小説としたところかまたすごい好き。藤野さんは芥川賞受賞作で虜になったのだが、とても相性がいい。
    今作もいい具合に気味が悪くて、ざわざわーとするのがいいんです。同じ短編集だとわたし

    0
    2014年05月08日

    Posted by ブクログ

    なんと、恋愛小説集だったとは。

    覚悟はしていたのだけれど、夜中ひとりで読んでやっぱり後悔。
    こんなにざわざわさせてくれるなんて、憎いあんちくしょうなお人。

    表題作の「ファイナルガール」も好きだけれど、
    熊の防犯ブザーとストーカーの「去勢」がいちばん好き。
    天才!

    0
    2014年05月07日

    Posted by ブクログ

    芸術としての大自然の中でボーイフレンドと過ごす「大自然」
    熊の防犯ブザーとストーカー「去勢」
    プファイフェンベルガーが好きな女の子はボーイフレンドと映画館の屋上に登る「プファイフェンベルガー」
    教え子で彼女である少女と歯を抜きに行く「プレゼント」
    彼は狼を恐れている、倒そうとしている「狼」
    ハリーと

    0
    2014年04月17日

    Posted by ブクログ

     まったくすばらしいことだ。彼は成熟しきった男性であるにもかかわらず純潔であり、帰り血で濡れそぼっているにもかかわらず無罪だった。
    (P.75)

    0
    2019年09月24日

    Posted by ブクログ

    読み物としては、普通、かな。
    この人は客観的で冷静な視点でホラーを書くから、大仰にならず、淡々と読める。
    先日トークショーに行き、この作家を好きな理由はわかった。

    0
    2014年08月11日

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