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若手日本史学者が軽やかなタッチでものした、まったく新しいライヴ感あふれる日本通史が登場! 高校生レベルの知識だけを前提にしながらも、次々と日本史の常識がくつがえされ、「真説」が提示されます。全体を貫くキーワードは「西洋化」でも「近代化」でもなく、「中国化」と「再江戸時代化」。教科書の常識とアカデミズムの行儀よさを突き抜け、いまの社会にも役に立つ「日本史」を再構築する著者の才気が本書には横溢しています。これぞ、右も左も驚愕の「本当に新しい歴史教科書」なのです。宇野常寛氏との特別対談も収録。
...続きを読むPosted by ブクログ 2022年02月10日
普段日本史は読まないが面白く読めた。
グローバル化を中国化、封建遺制への回帰を江戸時代化とややしつこくリフレーズし、やや強引なまでに押し通すことで、我が国がたどってきた物語に新鮮な整理を示すとともに、これから向かう道筋の方向性に歴史的な視座を示している。
10年前の、割と時代に応じた記述も含まれ...続きを読む
Posted by ブクログ 2021年10月03日
またしてやられた、というのが正直な感想である。
著者の本は「知性は死なない」から読み出したが、同書のインパクトが強く、それ以前の本を手に取ることがなかったので、鬱前後で区切ったときに、鬱以前を知らなかった。
しかし、「知性は死なない」でしてやられた感覚はそれ以前のこの本でもまた思い知らさせた。
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Posted by ブクログ 2018年05月29日
安易な最近の「中国化」という言葉につられ、つい手にした本であったが、歴史を振り返り、未来を考える意味において必読。
著者曰く、世界で最初に「近世」に入った地域は宋朝の中国だそうだ。(東洋史家の内藤湖南も宋代以降を近世)
宋に於いては、貴族制度を全廃し、皇帝独裁政治を始めるが、経済、社会を自由化。...続きを読む
Posted by ブクログ 2015年02月22日
今改めて読むと、まさにグローバル化の波の激しさを思い語らせる本である。
高校の日本史や世界史で暗記させられた「近世」が、もはやグローバル化が激しい今のご時世は、時代的に世界で最も「近世」のグローバル化を実現した中国の宋の時代に非常に同じものであり、そのような宋朝の時代に、個人の移動や経済的な自由...続きを読む
Posted by ブクログ 2014年07月14日
面白かった。
まずはタイトルを見て「『中国化』ってどういうこと?」ってなるけど、そのあたりは冒頭で説明されていて納得。ある意味「釣り」ですね(笑)
つまり、刺激的なタイトルだけど、その実、そこにイデオロギー的な意味はなく純粋に歴史の本。
感想を一言で済ませるのは難しいんだけど、とりあえず、大きく印...続きを読む
Posted by ブクログ 2014年05月29日
「中国化」を軸に日本の歴史を読み解き直す─これが筆者の目指すところ。
いわゆる「西欧化」と同じことが、約千年前に中国で起こっていた…なるほど。
日本では「中国化」と「(再)江戸化」の間で揺れ動き、今のところ「江戸化」優位な状況だが、世界の「中国化」の流れに対処できるのかについて、時代を追って考えた…...続きを読む
Posted by ブクログ 2014年05月17日
昨年の小坂井敏晶『社会心理学講義』に引き続き、今年も人生観がひっくり返るような衝撃を社会科学の研究から受けることになった。輿那覇潤『中国化する日本』。
不惑を越えたというのに、これだけ揺さぶられるということを、まずは喜んでおきたい。
さて。本書の残念な点は、口が悪いこと。
タイトルもそれで損してい...続きを読む
Posted by ブクログ 2014年05月06日
最近、お気に入りの著者の本。
「中国」といっても最近のGNP2位の共産党支配の中国でなく、宋代に完成した自由経済/能力主義のことで、日本は幾度もこの体制に近づくチャンスがありながら江戸化=統制経済/封建制を繰り返し、21世紀の今また、「中国化」に抗いつつも近づいているというフレームワークが面白い。
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Posted by ブクログ 2014年08月14日
歴史観が変わったね。
司馬遼太郎読みすぎて、鎌倉、室町、江戸時代最高!日本って自由で多様的で、素敵。日本文化っていいよなあって思ってた。別に間違ってるわけではないけど。
ただ、中国が後進国という考えは間違いだったのだろう。
江戸時代の特徴は、封建制、身分制で自由はなく、権力者も相対的。
中国の近世...続きを読む
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