知性は死なない 平成の鬱をこえて 増補版

知性は死なない 平成の鬱をこえて 増補版

950円 (税込)

4pt

4.0

「うつ」でも大丈夫だよ。
――どんなに「できること」を失っても、必ずまた一緒にやっていける。
研究者として最盛期を迎えていた30代の半ばに、重度の「うつ」で言葉の読み書きができなくなっていた著者は、いかにして知性を取り戻し、しかし大学を去ると決めたのか。能力主義の限界を超える、新しい社会の見取り図はどこにあるのか。平成の「反知性主義」を検証し、疫病の令和で孤立する人を励ます真摯な一冊。解説・東畑開人●文庫大増補版●

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知性は死なない 平成の鬱をこえて 増補版 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2022年10月27日

    研究者の著者が鬱病を患った経験を書かれています
    元々賢かった人のため、本が読めなくなるほど追い詰められる病症がショックだそうでした
    自身の知性に自信がお有りのようでしたので、鈍化していく脳により衝撃を受けたのでしょう
    テストの結果を受けた結果を比較し、鬱がどれだけ知性にあったか説明されています
    周囲...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2022年01月08日

    反知性主義などの言葉にモヤモヤして、でも言葉にできずにモヤモヤしていたので読んでみた。

    フラットな視点で書かれており、世の中へのモヤモヤしていた感覚がハッキリしたかもしれない。

    ビジネス書の捉え方が非常に参考になった。

    0

    Posted by ブクログ 2023年02月20日

    46
    北朝鮮拉致問題の謝罪→加害者の日本、被害者のアジアの対立が必ずしもそうではなくなった
    →対北強硬論の安倍晋三が人気に
    46
    被害者性の椅子取りゲーム
    51
    ごっこの世界
    知識人ごっこの終わり→ひろゆき台頭?

    92
    新型うつ病に対して
    112
    大学教員の在り方の変化(大学院重点化)
    118
    ...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2022年02月17日

    うつとなってから現在(?)までの変遷を通じ、知性について考える内容。

    「中国化する日本」の論理整理がキャッチーかつ要約力溢れていたのを契機に著者に関心を強めたところ、現在に至るまでにキャリアを含めた紆余曲折があったことを知り、やや野次馬根性もあって本書を手に取った。

    過渡期の病状で執筆されたとの...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2022年01月22日

    著者の患った「躁うつ病」は能力の下がる病であるという。しかしそうしたつまずきを経て、これまで自分が信じてきた前提を根底から問い直すのは知性を働かせる行為だ。著者に見えて来たことは「能力は個人の所有物ではない」ということなんだろうか。
    その上で「共産主義」を「共存主義」と訳し直し、緩やかな連帯を模索し...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2022年01月13日

    知能という能力を使う歴史学者が躁うつ病の発症により能力を失い、生きる意味を問い直すことになる。
    文字による知識を否定し、身体への偏重を加速する平成の時代の出来事と重ねながら、喪失と回復までのやや混線した道筋が書かれている。
    知性は死なない、というタイトルに強い決意を感じる。
    『平成史』のよくわからな...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2023年10月23日

    感想
    アイデンティティを支える知性。脆くも崩れ去っていく。しかし身体は死んでいない。感覚に耳を傾けることで自分を再発見する。もう一度歩く。

    0

    Posted by ブクログ 2022年02月14日

     本書は、大学で研究者だった著者が「うつ」になり、苦しみながら治療、リハビリを経て回復していくうつに関するパートと、うつから回復していく過程で、知性とは何なのかを具体例を通して再確認していくパートから成る。

     2つのパートが混在していて、決して読みやすくはないが、著者が考えながら回復していく過程そ...続きを読む

    0
    ネタバレ

    Posted by ブクログ 2023年08月11日

    『元』歴史学者、と與那覇潤氏は名乗る。
    重度の双極性障害のため休職を余儀なくし、今まで『知』という自身の生きる力、そして生活する上での能力が病気によって奪われ、そしていかにして取り戻していったかの記録である。
    『言語』に比重を置いてきた彼が、『身体』に意識を向けることで回復していく。
    …回復は少し語...続きを読む

    0

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