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失敗行動や犯罪の原因は、“心”に求められることが多い。「あいつはやる気がない」「過去のトラウマだ」等々。しかし、これでは評価にこそなりえても、問題解決にはつながらない。行動分析学は、ヒト及び動物の行動を「行動随伴性」という独自の概念によって明らかにするもので、行動の原因を個体内部、つまり心ではなく、個体を取り巻く外的環境に求めていく。アメリカの心理学者スキナーが創始した学問体系である。介護や医療、ビジネス、スポーツ、家庭などさまざまな現場で応用されており、大きな成果をあげてきた。本書は、日本における第一人者による、わが国初の一般用入門書である。【目次】まえがき/第1章 心理学をめぐる誤解/第2章 行動の原理/第3章 行動をどのように変えるか/第4章 スキナーの思想と実験的行動分析/第5章 言語行動/あとがき
...続きを読むPosted by ブクログ 2020年12月22日
行動を改善するためには操作できる変数を原因として考える必要がある。
人はやり方が分かればやる気になるとは限らない。行動を強化できる行動随伴性は何かを考えると、行動の前後で変化が起きている。落ち着きがないから歩きまわるのではなく、嫌なことがあるから落ち着かないのかもしれない。
また、言語は言語行動であ...続きを読む
Posted by ブクログ 2020年12月07日
先にこれを読めばよかったな…とも思ったのだが,具体例の出ている『使える行動分析学』を読んでいたから読みやすかったのかもしれないと思い直して,たぶん,どっちでもいいと思う。
学問としての歴史が書いてあったり,行動分析学の初歩的な部分をしっかり説明してくれているので,これからこの分野を囓ってみようと...続きを読む
Posted by ブクログ 2015年10月08日
B・F・スキナーによって創始された心理学の一体系である行動分析学(behavior analysis)が分かりやすく解説されている。
行動分析学の真骨頂は行動随伴性と説かれている。
行動随伴性とは、行動の原因を分析する枠組みで、行動とその直後の状況の変化との関係を指す。
・好子出現の強化:行動の直後...続きを読む
Posted by ブクログ 2020年11月11日
自分のことも他人のことも、意思が強い弱いとか、優しいから優しくないから、とか何かと「心」で片付けてたり、決めつけたりしてた。でもそれってナンセンスなんだな〜って感じた一冊。
行動の原因は「心」ではなくて周辺環境や状況によるもの。この本を読むと自分にも他人にも優しくなれそう。表層に現れた行動だけで人...続きを読む
Posted by ブクログ 2018年12月31日
やる気がないからできないといった、心を観念する同義反復を伴った我々の慣れ親しんだ医学モデルを脇に置きつつ、行動分析学とは何かということが一貫して述べられており、とても分かりやすい。好子、嫌子といった独自の概念が登場するが、少ない概念、分類により人間の行動を記述する様は説得力があった。
最後の章の、言...続きを読む
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