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けん玉が上手かったあいつとの別れ、誕生日に自腹で食べた高級寿司体験、本が“逃げ場”だった子供の頃のこと…朝日新聞の連載で話題になったエッセイのほか、「受賞の言葉」や書評も収録。書くことも読むことも痺れるほど好きな著者が贈る、しゅわっとはじける言葉たち!魅力全開の、初エッセイ集。
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Posted by ブクログ
なんだろう、読みながら自分が愛しくてたまらなくなった。 カサカサした心になってしまった時も、持ち前の「トライアンドエラー」精神で物事をぐるぐると考え直し、何かに気付いたり、考えがうねうね変わりながらモヤモヤしたままだったり…。 そんなナオコーラさんの日常がエッセイから透けて見える。 特に大好きだ...続きを読むったのは、"栞が導くいろんな世界たち"。 「本離れ」を問題視して、「子どもに本を読ませなくては」と言う人がいるが、大人が読書のメリットを提示して勧めても、子どもはきっと読む気にはならない。ナオコーラ氏が本好きの理由は「現実逃避ができるから」。 それってほんとうに、真理だ。 私が今年100冊以上読破できたのも、現実がちょっとしんどかったから。でも、本に逃げられると、なぜかちょっと大丈夫になっていたりする。 現実と空想の境目が曖昧になったり、現実にいる時間が少なくなるからかもしれない。 "本は勉強のためにあるのではないよ。戻る気があれば、本を逃げ場にしてもいいんだよ。" 優しくて、救われる。 "なにか"のため、"だれか"のため、にウンザリしています。 読みながらあれこれ考えて、自分を肯定したくなって、人に会いたくなるような、そんな一冊でした。
いちばん好きな本。ナオコーラさんの小説が好きだったけど、ナオコーラさん本人がいちばん面白い。 気取らず、しゅわしゅわの泡のように掴み所がなく優しい文章。この本を読むと、肩の力を抜いて気ままに生きていっていいのだと思わせてくれる。1人でお寿司を食べに行く話と、もうすぐ別れる恋人と未来の話をする話と、不...続きを読む動産屋さんの話が好き。
「人のセックスを笑うな」で有名な山崎ナオコーラさんのエッセイ集。 毎日コツコツ読み進めた本だったので、おわってしまったのが寂しい気持ち。
とても好きな本のひとつになりました。また読み返したい。 恋愛の一コマを描写するところは、はかなくて切なくて忘れていた感情がよみがえるような感覚。 エッセイの題が魅力的で、文章を奏でる言葉も素敵。 また他の作品も読みたくなる。
『指先からソーダ』 山崎ナオコーラさん 読んでいて楽しくて楽しくてしょうがない!って感じのエッセイ集。 私も本が好きだから本の世界が好きだしナオコーラさんが好き! きっとナオコーラさんもはかないものが好きなんだ。嬉しかった。
学生時代に読みたかったな。 っていうのが一番の印象。 この人の作品は内容も良いんだけど なによりも文字をたどりたくなる。好き。 水みたいで一見軽いようだけど 溜まるとすごく重いというか。 何度も読める。
ナオコーラ的世界の成り立ちが、じわじわわかって来る感覚。言葉に自分を剥き出しに投影させているんだね。心引かれる言葉がたくさんありすぎて、大切な一冊として本棚へ。
なぜかすごくドキドキする文章。 「リアルについて」書かれている文章がいくつかあったけれど、私はこのエッセイを読んで「リアルだな」と思った。 例えば、 「黒いストローでジュースを飲むのが好きである。 理由は蝶々の仕草に似ているような気がするからだ。」 という書き出しで目が止まった。 そこに山崎さんが...続きを読むいて、黒いストローでジュースを飲みながらその言葉をさらりと言ったのを、目で見て耳で聞いたかのような生々しい感触があったのかもしれない。 本当は一瞬静止した理由が自分でもちゃんと分かってないけど、すごくドキッとしたという感覚だけが強烈に残っている。 そして1番は「あきらめるのが好き」。 ドキドキを超えて、目と頭だけが動いて呼吸も心臓も止まっちゃったんじゃないの?って思うくらい1語1語に集中して読んだ。 すごいと思った。 「あきらめてもあきらめても、しぶとく私が残る。」 「私」の輪郭が明確になるような、逆にぼやけて溶けていくような、不思議な感覚。 山崎さんが使う言葉と同じ感覚じゃないかもしれないけど、「リアルだ」と思えた。 山崎さんの小説がすごく読みたい。
いつまでも読み終わりたくなかった 本をよんでいてよかった 紙に触れて めくって 読んでる文字を 目でおって その瞬間を 感じて
今まで読んだエッセイの中で一番良かったかも。 ひとつひとつの話が短いのがいい。 主張しすぎることなく自分の思いを書いているところも。 年齢が近いからか共感できる話も多いし。 小説も読んでみようと思った。
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