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彼氏がいるのに、別の人にも好意を寄せられている汐梨。バイトを次々と替える翔多。絵を描きながら母を想う新。美人の姉が大嫌いな双子の妹・梢。才能に限界を感じながらもダンスを続ける遥。みんな、恥ずかしいプライドやこみ上げる焦りを抱えながら、一歩踏み出そうとしている。若者だけが感受できる世界の輝きに満ちた、爽快な青春小説。
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Posted by ブクログ
幾つかの短編で全体が構成されており、各章の登場人物の繋がりがあることで人物の見え方が章によって変わってくるのが見応えがあり面白かった。 ある人から見た自分と自分の思う自分は全然違う面を持っていて、だからこそ今の自分というのは構成されていて、もがきたくもなるし変わりたくもなるしでも"自分&...続きを読むquot;でいたい。 何者かになりたくて、何者にもなれず 在り方を探りながら人知れず葛藤を繰りかえす あの子を羨んで比較をしては劣等にやられ 特別がただひたすらに眩しい 大人でも子どもでもない不思議な時期:若者ならではの瑞々しさを様々な境遇にある大学生男女を通して表された作品。 どんなに劣等感を持っていても、自分は特別じゃないと失望していても、向き合うことが怖くても、それでも全員が人生に諦めを持っていない、むしろ知らぬ間に希望があるからこそ思い悩む、そんな話に思える。
どの話も、あ、わかるってなる。見栄張ってるところとか、他人の努力を信じられず、自分だけ頑張ってるって思っているところとか、ぐずぐずしていることへの罪悪感とか、でも頑張ってる人見たら素直に認められないででも羨ましいところとか、ほんとにグサグサ刺さってここまで自分に近い作品に初めて会った。 「あと20...続きを読む年経っても、私、鮭焼いてると思うよ。そう言うことだと思うよ、きっと」 この文が言い得て妙の極み。全部内容を知ってもう一回これ読んだらじわじわくる。朝井先生の一文一文が丁寧でとても好き。
19歳から20歳にかけての、子供とも大人ともいえない年齢でもどかしさを感じている人たち。 作品に出てくる人物たちと同じく、自分もそれくらいの年齢のときは、このままでいいのかなとか、他の人とは違う特別な何かが欲しいとか、漠然とした不安や焦りを抱えていたなーと懐かしくなったり、当時の苦い気持ちも蘇ってき...続きを読むたり。 私は大学には行かずに10代のうちから早々に社会に出て働き始めたので、大学生ってキラキラした青春のど真ん中を生きていて楽しいことしかなさそうに見えていたけど、それは外から見えている一部でしかなく、大人になりきれない年齢のもどかしさを感じているのはみんな同じだったんだ、といい大人になって今さらわかった。 この若い感性をそのまま文章に閉じ込められる朝井リョウはすごい。 サラッと読める文章なのに心にしっかり残るものがある。 解説の西加奈子さんが言葉が私が思ったことを全部的確に書かれていて、作家さんの言語化のすごさを改めて感じました。
これを大学生のうちに読んでよかったと思う。それで何年後かにまた読むべきだと思う。 みんな何者でもないっていうことを薄らと感じながら、天国みたいになまぬるい世界、これがものすごく克明に描かれていて、痛くて、苦しかった。
大学生前後の若者たちの5つの物語が綴られた短編5作品。作中に描かれている人物の、別視点での物語が展開されていき、章が変わるとイメージしていた人物の別の一面が見えてくる。 若者ならではの葛藤や、何者かになることへの憧れ、そうなれない自分への絶望、他者への羨望や妬みなど、青々とした描写が鮮明に描かれてい...続きを読むる。 自分の大学生時代の記憶を思い出しながら、もどかしさや焦ったさ、憧れなどを思い出させてくれる作品だった。
若さゆえの自分に期待してる感じ、それに相反して周りと比較して妬んで嫉妬して一喜一憂する感じが 学生の時の私にもあった感情だなと懐かしく思えた。あの頃はなんだが色々なことがキラキラして見えたり憧れを抱いたりしたけれども、それ以上に嫉妬や後悔、不安な気持ちが大きかったのかもなぁとも思う。30代に突入した...続きを読む私に色々淡い未熟な感情を思い出させてくれた大切な作品だった。
ひーちゃんは線香花火 変わらない夏なんてないのだと。 確実に毎年違ったことが起こる。人の気持ちは変わる、人間関係だってささいなことで変わってしまう。 だから、たいしたことなんかじゃない。全部たいしたことじゃない、なんて言葉で終わらせられない。 主人公の女は愛されすぎている、前世で何をしたのか気にな...続きを読むる^_^ 全部読んだ!こういう短編が繋がってる本大好き!!
4.0/5.0 はたから見れば、大したことないように思えることも、本人からすればそれが自分の人生であり、一つ一つが大事件。そんな小さな大事件を積み重ねていくことが人生なんだと思う。
大きい、小さいに限らず誰しも悩みがある。 いくら信頼していても、大切に思っていても言えないことだってある。 自分が自分ことを大切にできればそれでいいかなって思いました。
同じエピソードが、視点を変えるとこんなにも色が変わるのか、という気持ちと、 たとえ家族であっても、本当の気持ちはわからないものなのだ、ということを強烈に突き刺してきた作品でした。わかっているつもりで、全くわかっていなかった。そして、それにすら気づかないまま進んでいく物語が、進めば進むほど怖かったです...続きを読む。 同時に描かれる、高校生〜大学生特有の人間関係と、社会人になる前の、揺れ動く気持ちが、懐かしかったです。
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