ブックライブでは、JavaScriptがOFFになっているとご利用いただけない機能があります。JavaScriptを有効にしてご利用ください。
無料マンガ・ラノベなど、豊富なラインナップで100万冊以上配信中!
来店pt
閲覧履歴
My本棚
カート
フォロー
クーポン
Myページ
6pt
江戸・吉原に生まれ、黄表紙や浮世絵などの版元として次々とヒットを飛ばした蔦屋重三郎。喜多川歌麿、東洲斎写楽、十返舎一九らを売り出し、アイディアと人脈で江戸の出版界に旋風を巻き起こした異色のプロデューサーの生きざまを描く!
アプリ試し読みはこちら
Posted by ブクログ
何かしらのエンターテイメントを愛する人なら、蔦屋重三郎の夢と意地にきっと感じ入るものがあるはず。 何かあればすぐ表現規制が叫ばれる今、すごくリアリティを感じる展開だった(作り話じゃなくて、江戸時代に実際いた人たちの話なのにね) 「何かを為したい・残したい」という気持ちは昔も今も変わらないもの。視点人...続きを読む物の小兵衛が現代人でも共感できる人物だからこそ、突飛で行動力のある重三郎も活きる。 自分も後の誰かの記憶に残る仕事を為したいな……なんて気持ちになれる読後感でした。
蔦屋の名前の由来ともなっている、蔦屋重三郎の人生を、丸屋小兵衛という第三者の目で語ったている。 彼の考えを肌で感じられるような、ぐいぐい読ませる文章です。 最後の盛り上がりが(# ̄З ̄)ひとつほしかったけど、現状でも十分に、★5です。 普段時代物は読みませんが、お店のおすすめで気になって手に取りまし...続きを読むた。 たまには、全くちがうジャンルのものにも手を出すべきですね☺️ 読んでよかったです!
歌麿の「画本虫えらみ」を、たまたま電子書籍で見つけたときは衝撃でした。虫だけでなく、草花や野菜が精緻にいきいきと描かれていて、歌麿の観察眼と写実性に驚きました。ツユクサのおしべまで描いてるし(しかも,これ版画なんだよね)。奥付けは彼の蔦重!という訳で、作中にこの本が出版(板)される経緯が出てきたとき...続きを読むは、ゾクリとしました。虫好き少年のような歌麿,わっかるなあ。(狂歌はさっぱり読めなかったけど,その気で見直したら,作者名が四方赤良…とか読めるのがあった) 江戸の出版界に一代旋風を巻き起こした蔦屋重三郎の半生を、雇われ店主小兵衛(地本問屋豊仙堂の元店主)の目から描いた物語。 寛政の改革の影響は他の本でちょっと知っていたので、途中で先を読むのがつらくなりましたが、納得して読み終えました。 カバーイラストは,葛飾応為の「吉原格子先之図」を3Dにしたみたいな雰囲気
日本橋の本屋主人、小兵衛と吉原の本屋主人、重三郎による「本屋改革」の話。 蔦重の読めない言動に翻弄されつつ、時には本屋としての情熱を真っ直ぐに表現する小兵衛のやり取りとそれを取り巻く歌麿、京伝をはじめとする江戸を席巻した絵師達のやり取りが面白かった。 ストーリーに引き込まれるうちに、松平定信の治世に...続きを読むおける社会状況、吉原の特別な立ち位置など自然と理解することができた。 これほどまで魅力的な人々が登場人物として出て来る話はなかなかない。
江戸時代のプロデューサーとして知られる蔦屋重三郎のお話。 勤務先企業の展開する店舗の屋号としてもゆかりのある人物。 本を売ると言うこと、商いとして沢山売る事が目的でありそうだが、その本質にあるものをうまくストーリーとして仕立てられています。 登場人物も最初は誰?と思ってた人たちが当時の著名な作家だっ...続きを読むたりして、まんまと乗せられて一気に読んでしまう。 吉原と江戸の関係などあまり普通の日本史では知り得ない情報もありましたが、その間にある埒を外すという概念を、不埒と表現していると頃なども、先程の登場人物の明かされ方などと合わせ、江戸という町に存在した粋という概念を表現しているのでは?といろんな側面から楽しめます。 高尚な想いを持ち、それを実現するために精一杯努力する。素晴らしいこと。 高尚な想いを持てるかはわからないが、色々と思い悩みながらも、想いを実現するため精一杯努力することなら出来そう。 良いタイミングで出会えた良本です。
★4~4.5だが、二十代という今後の歴史小説を背負って立つであろう才能に感謝の意味を込めて。やはりどんな時代でも才ある若者は出てくるなぁ。 さて本作の感想ですが、確かに筋などに粗い部分はあります。でもそれらを補って余るほどのキャラクターの際立ち方など魅力があり、ぐいぐい読ませてくれる。 特に終盤の写...続きを読む楽という素材の扱い方には感心しきり。蔦屋重三郎を主人公にしていればさもありなんという意見もあろうが、写楽と言う誰もが飛びつきそうな材料をここまで「軽く」描写した作品はあまりお目にかかったことがない(当方の読書量不足はひとまずさしおいて)。 とにかく今後の活躍を切に願う作家さんです。
豊仙堂(ほうせんどう)丸屋小兵衛(まるや こへえ)が経営の傾いた日本橋の地本問屋を畳もうとした時、一人の若者が店を買わせてくれ、とやって来た。 そして、あんたをまだ隠居させるつもりはない。本当は本屋をやめたくないのでしょう?一緒にやりましょう、と言った。 それが、蔦屋重三郎(つたや じゅうざぶろう)...続きを読む。 この時から、丸屋小兵衛の、蔦屋重三郎に振り回される日々が始まった。 重三郎の発想が常に新しい。 まず、小兵衛の日本橋の店を買うのに、まだ金が無いから分割で、年間二十両あなたが死ぬまで払い続けますよ、と言う。 小兵衛が何年生きるかによって、支払う金額が変わってしまうがそれでいいと言うのだ。 それはあなたへの給金です、と言って、店主ごと買い取ってしまう。 こんな発想、誰がするだろうか。 重三郎がこの店と店主に並々ならぬ思い入れがあったことは後に分かるが・・・ 重三郎はビジネスの仔細を小兵衛には明かさず、常にサプライズとして公表する。 「なんで隠していたんだ!」となじる小兵衛に「だってその方が面白いでしょう?」と笑う重三郎。 後から思い返すと、重三郎、どんだけ小兵衛さんが好きなんだ!?って。 しかし順調な日々は長くは続かず、老中松平定信の政策により厳しい出版統制が始まり、戯作者が、絵師が、本屋が、次々と折れていった。 終わり良ければすべて良しのエピローグだった。 重三郎と小兵衛、そして歌麿の物語は、極彩色の夢を見ているようだった。
これは拾いものだった。 蔦重は、ずっと気になっていた人物。 脇役では、顔を出すこともあったけれど、彼を主人公にしている作品は初めて。 とても面白かった。 歴史小説とまでは言えないけれど、ただの時代物とも違う。 日本の出版文化の黎明期。 だからこそ、そこにかける人々の思いは熱いし、出版の持つ純粋な力を...続きを読む感じることもできる。 物事が発展していく時の清濁入り交じった上昇感。いいなあ。 同業者であり、先輩であり、雇い人でもある小兵衛の視点で描いていくというところも良かった。
江戸って本当に情熱的で、人間的! この時代の本屋さんが頑張ってくれたから、今の本屋さんがあるんだなぁ。と、しみじみでした。 実際にいた人物だから、余計に心に残った。 小兵衛さん、みんなのお父さんみたいで、素敵な存在でした!
大田南畝や山東京伝、歌麿に写楽といった面々の仕事をとりまとめたプロデューサー蔦屋重三郎を、相棒となった本屋商売の先輩・丸屋小兵衛から眺めた姿で描き出す。狙いが当たって賑やかな前半が、寛政の改革で鬱屈したものとなり、それとともに小兵衛は自らの来し方を振り返る。人が残すものは何なのか。自分は何を残せるの...続きを読むか。重三郎は何を残そうとしているのか。 形に残るものはなくても、縁を残していくのだな、と感じ入る。
レビューをもっと見る
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。
新刊やセール情報をお知らせします。
蔦屋
新刊情報をお知らせします。
谷津矢車
フォロー機能について
「歴史・時代」無料一覧へ
「歴史・時代」ランキングの一覧へ
どうした、家康
足利の血脈 書き下ろし歴史アンソロジー
安土唐獅子画狂伝 狩野永徳
妖ファンタスティカ 書下し伝奇ルネサンス・アンソロジー
唸る長刀
雲州下屋敷の幽霊
ええじゃないか
絵ことば又兵衛
「谷津矢車」のこれもおすすめ一覧へ
▲蔦屋 ページトップヘ