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現代数学のひとつ、「トポロジー」とはなんでしょうか。それは、形の見方を変えることから始まります。三角形と円を同じと見る、コーヒーカップとドーナツを同じと見る、そんな幾何学が誕生したのです。なぜ数学者たちはそんな発想をしたのでしょうか。本書は、そうした不思議な形の冒険の旅に案内します。図版を多用して、一筆書きからメビウスの帯やクラインの壺、ポアンカレ予想まで、パズル感覚で説いていきます。気がつけば読者は、4次元空間の「迷宮の旅」へ迷いこみます。
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Posted by ブクログ
とてもわかりやすく面白い本です。「もののかたち」をいかに数学という形式に落としこんでいるのか、そのアイデア・イメージがとてもよく分かりました。私は数学は専門ではありませんが、これからトポロジーを学ぶ人や興味のある人は、この本から入っていくとよいのではないでしょうか。
[ 内容 ] 現代数学のひとつ、「トポロジー」とはなんでしょうか。 それは、形の見方を変えることから始まります。 三角形と円を同じと見る、コーヒーカップとドーナツを同じと見る、そんな幾何学が誕生したのです。 なぜ数学者たちはそんな発想をしたのでしょうか。 本書は、そうした不思議な形の冒険の旅に案内し...続きを読むます。 図版を多用して、一筆書きからメビウスの帯やクラインの壷、ポアンカレ予想まで、パズル感覚で説いていきます。 気がつけば読者は、4次元空間の「迷宮の旅」へ迷いこみます。 [ 目次 ] 第1章 形とはなんだろうか 第2章 つながり方の幾何学 第3章 曲線のトポロジー―オイラー・ポアンカレの定理 第4章 曲面のトポロジー―曲面を設計する 第5章 曲面のホモロジーとホモトピー 第6章 次元を超えて 第7章 いろいろな話題 [ POP ] [ おすすめ度 ] ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度 ☆☆☆☆☆☆☆ 文章 ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性 ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性 ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度 共感度(空振り三振・一部・参った!) 読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ) [ 関連図書 ] [ 参考となる書評 ]
トポロジーの考え方の基礎がまとめられた本。 とてもわかりやすく、全く知らない状態でも容易に理解ができた。
グラフ理論、曲面の分類、ホモロジー、ホモトピー、結び目理論とトポロジーの基本的な考え方をひととおり眺めることができる。コンパクトにまとめられていて、入門書としてとてもいい。堅苦しいものではなく読み物。
一般向けの概説本ではあるが、トポロジー的イメージを想起する手がかりが丁寧に与えられていて、分かりやすい。 それでいて、この学問の深淵をチラリと見せてくれて、好奇心をくすぐられる。 例えば、2本のメビウスの帯の縁を全て繋ぎ合わせると、どんな形になるでしょう。 トポロジー世界の入り口を覗き見るには絶好の...続きを読む本だと思った。
全体的に面白かった。グラフ、展開図、ホモロジー、ホモトピー。ただ、ところどころあえて説明を思わせぶりに止めることに腹が立った。ならば、いわなきゃいいのに。または参考文献を具体的に挙げるなどするのが親切ではないのか。教育、啓蒙書としては、いまいち。
数式無しにトポロジーからポアンカレ予想までをイメージで説明。 グラフ理論とかトポロジーの変形とか話としては面白いですね。 トポロジーってなに?ポアンカレ予想って?みたいな入門書としてはわかりやすくて良いと思います。 後半のホモロジーあたりは少し難解ですね。 やっぱり数学者は頭おかしいですねw
トポス(位置、場所)という問題は、 現代思想の中では、量というものの持つリニアな関係からの 離脱を託された概念というイメージがある。 でも、実際はどうなんだろうと思って覗いてみた。 本書は入門書として図解が多く、おそらくこの手の本としては かなり分かりやすいのだろう。 トーラスであったり、トポロ...続きを読むジー手品であったり、 ベッチ数という考え方であったり、興味を引く話題はよく提供してくれた。 けれども、正直言うと次元を取り扱う直前あたりで撃沈。 ☆3つの評価は僕自身が評価できてないということの結果であります。 ただ、似たような形が様々ある中で、 それらを分離したりグループにまとめることの 学問であるということは分かった。 そして、現実的なコミュニケーションや交通の可能の図形は ここに図示されているもののと同じ性質を持つにしろ、 相当に高次なものであり、 個々のケースでは逆にかなり低次なものになるという予測はできる。 その極端さ加減、失われた超新星で星座を作ろうとした ベンヤミンを思い出す。
メビウスの輪、クラインの壺…曲面をめぐる数学的思考の旅は時に楽しい。 その一つ、トポロジーを理解するこの入門書も、知的好奇心を刺激してくれます。
宇宙を「形」として捉えようとするトポロジーってどんな学問なの?と思って読んでみたが、やっぱり数学が苦手な私にとっては難しい。 ただ、難しいにしても「ものの見方」、ものを見る角度について考えるのは面白かった。
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瀬山士郎
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