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Posted by ブクログ 2019年04月07日
小沼丹の初期短編集。大寺さんに辿り着く前にはこんなにも多彩な作品を手掛けていたのですねと云うのがまず第一印象。瀟洒なミステリから東西問わずの歴史掌編までバラエティ豊かな1冊で、非常にお腹いっぱいになれます。
お気に入りは「登仙譚」「白孔雀のいるホテル」「ニコデモ」あたりですが、ちょいちょい出てくる気...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年07月29日
これも数年の積読だったもの。
大好きな小沼丹、ゆっくり楽しんで読んだ。
先日読み終わった「懐中時計」と異なり、こちらは初期作品。
この中では白孔雀と、紅い花、汽船だけは既読だった。
ニコデモ、登仙譚、バルセロナの書盗、などの時代場所の異なる作品を除いて、いずれも戦前、戦中の空気が漂い、ふわふわと詩的...続きを読む
Posted by ブクログ 2009年10月04日
大学生になったばかりの頃、僕はひと夏、宿屋の管理人を勤めたことがある。宿屋の経営者のコンさんは、その宿屋で一儲けして、何れは湖畔に真白なホテルを経営する心算でいた。何故そんな心算になったのか、僕にはよく判らない。
……湖畔に緑を背負って立つ白いホテルは清潔で閑雅で、人はひととき現実を忘れることが...続きを読む
Posted by ブクログ 2021年05月06日
書くのが遅くなってしまった。(4/19)
白孔雀のいるホテルと、村のエトランジェがとくに良かった気がする。次点で紅い花、汽船。けどどう良かったか書くとなると難しいな。チェーホフぽかったのかなと、かもめを読んだからかそう思う。人の死ぬタイミングや動機、そこまでの経緯に近しいものを感じた。そうだ、主人公...続きを読む
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