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Posted by ブクログ 2024年03月16日
じっくりと時間をかけて読ませて頂いた。永田さんと河野さんが出会ったころから、河野さんが亡くなるまでの時間を短歌とエッセイで追体験をさせて頂いた。その間に刺激を受けて僕もいくつか歌を詠んだ。だから読み終えるまで時間がかかったのだ。最後は涙が止まらなかった。
「手をのべてあなたとあなたに触れたときに息...続きを読む
Posted by ブクログ 2022年05月10日
「たとえば君」という書名は、河野裕子の歌からとられている。歌の全体は下記の通りだ。
たとえば君 ガサッと落ち葉すくふように私をさらって行つてはくれないか
河野裕子と永田和宏は夫婦であり、2人ともが歌人である。2人は、学生時代に知り合い、付き合い始めたのであうが、河野にはその時に既に恋人がおり、そ...続きを読む
Posted by ブクログ 2021年02月13日
齋藤孝先生の「読書の全技術」でおすすめされていたので読みました。
短歌とは、五七五七七の、百人一首の...といった程度の学校で習っただけの知識しかありませんでした。
まず、字数は五七五七七に縛られなくてよいこと、花や景色を歌ったものばかりではないことが新鮮でした。現代の日常生活のことが、時に生々しく...続きを読む
Posted by ブクログ 2021年02月10日
著名な歌人夫妻であった河野裕子・永田和宏両氏の相聞歌とエッセイをまとめたアンソロジー。お二人の作品ともに幾つか読んできたので、既知のものも多かったけれど、それでもこうして1冊にまとめられることで、出会いから別れまでの軌跡が、これまで以上に胸に迫った。編集の妙といえるだろうか。
乗り継ぎの電車待つ間...続きを読む
Posted by ブクログ 2015年10月05日
がんで亡くなった歌人、河野裕子と、夫で同じく歌人の永田和宏がお互いのことを詠んだ相聞歌が収められている。
タイトルは河野さんの代表歌のひとつから。短歌には全く詳しくない私にも聞き覚えがあったので、教科書にでも載っていたのかも。
河野さんの歌は潔いものが多い。むしろ夫の永田さんの方が女...続きを読む
Posted by ブクログ 2015年05月18日
読むたびに前とは違う視点をもたせてくれる。
自分の結婚後初めての読後。
今回心に浮かんだのは、
短歌という共通の手段を通して夫と心を通じ合わせることのできた河野さんがうらやましい、ということ。
意思疎通の成否はやはり、自己・他者表現の巧拙にかかっていると思う。
男性はえてしてこれが苦手だが、短歌はこ...続きを読む
Posted by ブクログ 2015年04月19日
歌人である河野裕子氏と永田和宏の出会いから、結婚・子育て・闘病、そして別れまでを、お互いの短歌とそれぞれが発表してきた文章を交えて、綴っていく。
河野氏は主婦として母親としての役割を果たしながら、歌人としても大いに成功を収めてきた。永田氏は京大の教授としても活躍されている。
2人とも歌人としてば...続きを読む
Posted by ブクログ 2015年07月28日
相聞歌、というひとつの歌のカテゴリーがある。もともとは互いの安否を気遣う私的なやりとりを指し、それが『万葉集』では男女の恋歌を意味するものになり…と、起源を語れば色々あるのだろうが、なんというか、お互いに、相手を想い、相手に伝える、その双方間のやりとりそのものが「相聞」という言葉には含まれているのだ...続きを読む
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