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Posted by ブクログ 2010年04月28日
あたり前だが後味が悪かった。
あの世代のリアルな、「処刑」
きっと誰にでも覚えはあるはず。
あんなにも閉鎖的な空間、そのなかで持て余される攻撃性。そしてそれは閉塞的な状況という絶望をスケープゴートに与える。
教師を目指している方にはぜひ読んでもらいたい。「火の通りきっていないジャガイモを食べてし...続きを読む
Posted by ブクログ 2009年10月04日
雨宮処凛の本を初めて読んだ。
著者の実体験を基にした女子中学生のいじめ現場が書かれている。
「これは、今の日本を包み込む空気そのもの」と解説で斎藤孝氏が言っているように、ただの女子中学生の話じゃなくて、自分にもリンクさせて読んでしまった。
組織内で誰か一人がそういった対象になるの...続きを読む
Posted by ブクログ 2009年10月04日
何の変哲もない中学生の私の元に、ある日転校生のあなたが現れる。同じバレー部に所属し、友達になれたことを嬉しく思うほどあなたに憧れる私だったが、練習でミスを連発したのをきっかけにいじめへと発展していく―。
話は予備校生の現在と中学生の頃の回想とを交え進んでいくのですが、とにかく描写がリアルすぎる。誰に...続きを読む
Posted by ブクログ 2013年03月12日
いじめられた者にしかわからない、心の叫びが痛いほど胸に突き刺さる。
恐怖がリアルに描かれている。
そして、大人になりつつある主人公の胸に、今も巣食ういじめの傷跡。
「ゴーン、ゴーン、ゴーン、と耳が痛くなるほどの大音量で辺りに柱時計の音が響き渡る。先生、先生、髪が抜けてしまいます。(略)シャープ...続きを読む
Posted by ブクログ 2009年10月04日
小説の中の人物に共感はあまり出来ないんだけど、この作品は別。気持ち悪いくらいにリアル。主人公の感じ方は吐きそうなくらいに伝わるし、私も知ってる、ああいう感情。でも、主人公みたいな人のことを舌打ちしたくなる「あなた」の気持ちも、知ってる。知ってる。
私の中の「あなた」だったり担任だったりに贈りつけた...続きを読む
Posted by ブクログ 2020年01月14日
学生特有の小さなコミュニティー、すぐに移り変わってしまう儚い人間関係、分かってしまう感覚も含めて胸が詰まった。
何気ない友達の一言が、胸に刺さって何十年経っても傷が癒えないのは、誰にでもあると思う。
相手は覚えていないくらいの一言が、時には一生ついて回るほどの威力を生む。きっと傷付けようという意図が...続きを読む
Posted by ブクログ 2013年06月09日
成人式を迎える私は、中学時代バレー部で一緒だった「あなた」のことを忘れることができない。いじめ。
今、世間をにぎわすような壮絶なものではない。しかし、中学生という子供が、逃げることもしらず、わずかな友情を信じ、やっと生き抜いた今日の続きがまた明日続くことの苦しみ。
傷つけられた心を持ったまま生きて来...続きを読む
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