新装版 娼婦の眼

新装版 娼婦の眼

902円 (税込)

4pt

4.0

江戸情緒の残る戦前の下町に生を享けた池波正太郎にとって、娼婦たちは身近な存在であった。昭和三十年代が舞台の本書は、著者には珍しい現代小説であり、その艶笑譚には彼の温かな人間観が見事に表われている。後に著す「仕掛人・藤枝梅安」などの時代小説群にも大きな関わりのある傑作を、ここに復刊。

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新装版 娼婦の眼 のユーザーレビュー

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    Posted by ブクログ 2014年02月01日

    高級娼婦と元締と顧客の間の人間模様を描いた短編集。ところどころに「鬼平犯科帳」、「藤枝梅安」と同様の作風が感じられ、池波ファンならおもわずニヤリとしてしまいます。昭和30年代の時代背景も存分に感じさせてくれる名作です。

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    Posted by ブクログ 2017年12月11日

    池波正太郎記念館へ行った際に興味本位で買った本。真田太平記は読んだことがあったが、娼婦を題材にした作品があったとは。舞台は昭和30年代で、お金の価値観も今とは違うが、今読んでも読み応えがあった。

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    Posted by ブクログ 2014年05月07日

    取り扱っている題材は違うものの、根底に流れるテーマは梅安に近いような気がする。池波正太郎の男気を感じる。

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    Posted by ブクログ 2017年06月09日

    「池波正太郎には珍しい現代小説」というが、舞台となっているのは昭和30年代の東京と大阪であり、今となっては“現代小説”と呼べるのか微妙なところだ。
    しかし、時代が変わってもこの人の描く男と女の機微はやはり素晴らしい。
    連作短編というか、個々の話の登場人物が少しずつ重なり合っているのも粋な感じだ。

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    Posted by ブクログ 2014年03月03日

    高級娼婦とそれを斡旋する男を描き、赤線廃止後の時代の日本の姿を10話の連作で表した池波さんには珍しい現代小説。登場人物には池波さん本人の当時の環境が反映させて描いており、池波ファンには思わずほくそ笑んでしまう。
    その後の池波作品「鬼平」、「剣客商売」、「梅安」などにこの作品で書かれている娼婦や男たち...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2023年07月09日

     昭和三十年代の娼婦たちと、売春を斡旋する男たち、客たちを描いた連作短編集。舞台は東京と大阪。講談倶楽部と週刊大衆に1961年から63年にかけて連載されたものなので、発表当時は同時代を描いた小説だったということになります。作中で娼婦たちはたびたび、想いを寄せる男に自身が娼婦であることを伝えるかどうか...続きを読む

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