無料マンガ・ラノベなど、豊富なラインナップで100万冊以上配信中!
Posted by ブクログ 2017年06月09日
「池波正太郎には珍しい現代小説」というが、舞台となっているのは昭和30年代の東京と大阪であり、今となっては“現代小説”と呼べるのか微妙なところだ。
しかし、時代が変わってもこの人の描く男と女の機微はやはり素晴らしい。
連作短編というか、個々の話の登場人物が少しずつ重なり合っているのも粋な感じだ。
...続きを読む
Posted by ブクログ 2014年03月03日
高級娼婦とそれを斡旋する男を描き、赤線廃止後の時代の日本の姿を10話の連作で表した池波さんには珍しい現代小説。登場人物には池波さん本人の当時の環境が反映させて描いており、池波ファンには思わずほくそ笑んでしまう。
その後の池波作品「鬼平」、「剣客商売」、「梅安」などにこの作品で書かれている娼婦や男たち...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年07月09日
昭和三十年代の娼婦たちと、売春を斡旋する男たち、客たちを描いた連作短編集。舞台は東京と大阪。講談倶楽部と週刊大衆に1961年から63年にかけて連載されたものなので、発表当時は同時代を描いた小説だったということになります。作中で娼婦たちはたびたび、想いを寄せる男に自身が娼婦であることを伝えるかどうか...続きを読む
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。