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中堅ゼネコン一松組の若手、富島平太が異動した先は、「談合課」と揶揄される、大口公共事業の受注部署だった。今度の地下鉄工事を取らないと、ウチが傾くぞ――たしかな技術力を武器に、真正面から入札に挑もうとする一松組の前に、「談合」の壁が立ちはだかる。組織に殉じるか、正義を信じるか。吉川英治新人賞に輝いた白熱の人間ドラマ!(講談社文庫)
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「鉄の骨」
2020年4月18日~ WOWOWプライム 出演:神木隆之介、内野聖陽、中村獅童
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Posted by ブクログ
中堅ゼネコンの現場で働く主人公・平太は、ある日いわゆる「談合課」に突然異動を命じられる 「談合」は業界を守るための「必要悪」だと諭されて、戸惑いながらも徐々にその考えに染まっていく平太 一見、単なる社会派小説に思われるが、この平太の人事異動が恋人・萌との距離をつくるキッカケとなってしまう 萌の...続きを読む方も勤務先の銀行での考えと平太の「仕事」に対するズレから、徐々に同じ銀行の上司に惹かれていく 企業で働くとは? 生き方とは? 家族とは? 自分にとって真に近くにいてほしい人とは? そうした問いかけを平太や萌の視点を通して読者に語りかけられる そして平太と同郷で母とも繋がりがあったと思われるゼネコン会の天皇・三橋との出会いによって平太の考えや取り巻きが大きく変わっていく また検察側の視点も程よいタイミングで入ってくることで、談合する側だけの論理ではなく「社会」として広い視点で「談合」を見つめながら物語は進む 読みながら平太とともにハラハラしながら、社会人として自分自身にも投げかけられるような問いが随所に散りばめられており、さらに池井戸作品としては安定のミステリ要素もしっかりと踏まえた結末に楽しませてもらった 本書あとがきに書かれていたが、私は著者が当初候補としていたタイトルがこの作品にはとてもしっくりくると思った 「走れ、平太」 泥臭く社会に揉まれながらも、目の前の道を走っていく青年の姿に好感を持たない人はいないはずだ
ネタバレ 池井戸潤最高でした。この所10冊以上Unlimited出してるから、毎日の様によんでるが、この本と空飛ぶタイヤはとくに良かった、今迄、1000冊以上、サスペンス絡みの人間ドラマ読んでるが、結末に至るストーリーが、まるで映画観てるごとく、先が読めない様で、読むと感動してしまう、最高作品である...続きを読む。 「今回の地下鉄工事の入札で、なぜ一松組は他のゼネコンとJVを組まなかったのか。なぜ、談合の打ち合わせに尾形常務が出席しなかったのか。なぜ、他社の談合担当者が逮捕されたのにウチは誰も逮捕されないのか。それはつまり、これが最初っから尾形の策略だったからだ」 内部告発して検察に情報を流していたのは──尾形常務なんだよ」 「検察だよ。東京地検だ。俺も調べてみた。内藤っていうのは、今回の特捜部長だ。間違いない。尾形はこう考えたのさ。競争相手を談合で潰し、一松組だけが生き残って地下鉄工事を受注することはできないか。また、そうなれば全国で指名停止を食らった真野建設も山崎組も村田組も、しばらくはなにもできなくなる。それは一松組にとって千載一遇のチャンスだ。これぞまさしく談合特需だ、ザマーみろってな!」 「三橋の調整を失敗に追い込むことさ。調整が不調に終われば、社長の意向がどうあろうと公正入札に頼らざるを得ない。尾形さんの狙いは、談合潰しなのかも知れないぜ」 ただ尾形常務の計画に利用されるために来たんですか、ここに。談合課に」 潜る、とは、談合で取り交わされた約束を破り、低い価格で落札することを意味する。禁じ手というより、裏切り行為だ。 中堅ゼネコン一松組の若手、富島平太が異動したた。「三橋の調整を失敗に追い込むことさ。調整が不調に終われば、社長の意向がどうあろうと公正入札に頼らざるを得ない。尾形さんの狙いは、談合潰しなのかも知れないぜ」先は、「談合課」と揶揄される、大口公共事業の受注部署だった。今度の地下鉄工事を取らないと、ウチが傾くぞ――たしかな技術力を武器に、真正面から入札に挑もうとする一松組の前に、「談合」の壁が立ちはだかる。組織に殉じるか、正義を信じるか。吉川英治新人賞に輝いた白熱の人間ドラマ!(講談社文庫)
大手ゼネコンと中小企業のゼネコン会社の存続と多大な収益を出す為に談合があることを知った。 闇のフィクサーの存在や政治家、金の猛者達がそんな談合を操っている。中小ゼネコンの一松組、若手の平太とその先輩や上司達の奮闘が手に取るように伝わってきた。 最後に笑うのは誰か脱談合は可能か? この作者の物語は主人...続きを読む公になったつもりで読み更けてしまう。マジックだ。
『建築業界の談合に若手社員が使命感・正義感を持って悩み苦しみながら活躍』 頑張って欲しくなる主人公がよい
裏切らない池井戸作品! 読み応えたっぷり!映画にはできないだろうなと感じる緻密ややり取りの積み重ね。 普段殺人が起こるような作品ばかり読んでいるので、日常的でありながらここまで面白いのはさすがだなあと思いました。
談合という重々しいテーマの中、平太と業務化のメンバーとのやり取りが緊張をほぐしてくれる気がして、すごく好きな登場人物たちでした。特に西田が最高だった。(笑)
今まで知らなかった建築業界の裏の世界を知ることができました。 1つの仕事をとることがとても大変なんだなと思い2日間で読み終わりました。
とても面白かった! タイトルに惹かれてたまたま手に取ったけれども、最初のページを読んで「あ、苦手なタイプかも」と思った。 しかしさすが池井戸潤。 読み始めたらもうやめられない止まらない! 談合とは何か、建設業界の癒着とは何か。 普段だったら避けがちな内容が盛り込まれているのにページを繰る手が止まらず...続きを読む、一気読みしました。
どんどん話に引き込まれ、先が気になって、やめられない止まらない(笑 談合はルール違反、というのは分かっていますが、こんなに仕事に熱くなれるというのは、ある意味うらやましいと思ってしまいました。
談合。製造業で働く自分にとっても、その背景は理解できる話だと思う。 どの業界であれ、提供した価値に対して、適正な対価を享受できる構造にしていかないとダメだと最近思ってる中で、思ってくることをそのまま表現してくれる1冊だった。
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