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黎明を呼んだ男の壮大な一代記 京都を主戦場に、11年間も繰り広げられた権力闘争・応仁の乱。それによって荒廃した都の姿に絶望し、挫折から立ち直り、関東の地に新天地を求め、守旧勢力を駆逐し、覇権を打ち立てた北条早雲。その国家像と為政者像を注目の作家が描く歴史巨編。
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Posted by ブクログ
北条早雲一代記。 戦国時代最初期に下剋上を成し遂げた謎に包まれた人物を少年時代から描く。最新説に従い生年月日をずらして没年齢を64歳としているので、今までの北条早雲像と随分違う。 司馬遼太郎の「箱根の坂」だと87歳が没年齢になっている。 その差23歳!これだけ違うと話を変えざるを得ない。 今までの枯...続きを読むれたイメージとは違う、アクティブな早雲、勇壮な早雲、命知らずな早雲、に描かれている。 が、至極真面目に作文しているなぁ~と言うのが正直な感想。 これだけ前半生が不明な人なんだから、もっと放埓・奔放に描いても良かったのでは。得体の知れない戦国大名No,1は「国盗り物語」で描かれる斉藤道三だと未だに思います。もうちょっとハジケてみようぜ!
戦国時代の到来とともに現れた武将北条早雲の一代記。 後の関東の覇者北条氏の礎を築いた、成り上がりの武将ながら、他の武将と比べ暗いイメージがないが、その理由が彼の生き様から感じられる。
いわゆる北条早雲、伊勢宗瑞、早雲庵宗瑞。 源平の昔より連綿と続いた武士の世が終わりを告げ、新しき時代が始まるとき。 足軽雑兵が入り乱れる戦国時代の先駆けとして、時代を駆け抜けていく早雲。 三浦道寸との因縁、争いに、最後の武将達の生き様が見られ、感動的でした。
後の北条早雲、伊勢宗瑞の物語り。富樫倫太郎氏の北条早雲シリーズとはまた毛色が違って、ドラマ性というより、史実に沿って丁寧に戦国時代の先駆けとなった宗瑞の一生を描いている。ただやはり戦国時代初期の武将の名前が次々と出てきたり(しかも一文字違いとかで似てる)、敵味方が裏切ったり裏切られたりで、状況把握の...続きを読む段階で人の名前を憶える気力を失うのは、いたしかたないところか。でも最後までさくっと読めちゃうから不思議。
北条早雲の一代記。 史実に沿っているのだろうが、登場人物が多く、合従連衡が甚だしいので、筋を追いづらい。 一方で主人公が感傷に流される場面もいくつかあり、全体としてまとまりの悪さを感じる。
この作家さんの作品は、味付けが淡泊ですよね。 なので自分の興味のある時代(人物)の時は、それが良い方向へ作用して 素直に安心して読めていいんですけど、逆に興味の薄い時代の場合は 惹きこまれるような手応えがないまま終わる…みたいな物足りなさを 感じる事があります。今回は後者でした。
北条早雲(作中では使われないけど)の物語。 この時代をあまり知らないからなのかもしれないけど、少年期から描かれているのが新鮮でした。 備中時代… 兄や妻のエピソードは何とも切なかった…。 あと、この頃の東国の動きって分かりにくいので、説明を何回か読み直したりしてなんとか理解。
2014.12.新九郎は,伊勢家からの人質として今出川義視のもとに行く.その後,新九郎は故郷の備中に戻り,そこを統治するようになるが病が流行り,その薬への費用が莫大にかかるため,故郷を離れ幕府申次衆となる.新九郎は,宗瑞と名乗るようになり,民のための領地を作るために,古い武家政治との伊豆や関東での戦...続きを読むいに明け暮れる.三浦まで勢力を伸ばしてきて,三浦同寸との戦いとなる.激しい戦いを繰り広げたのち宗瑞は勝利を収める.そして,家督を息子に譲り,宗瑞は64歳の生涯を終える.のちに,北条早雲と言われる武家の話.一生,様々な勢力との戦い,和睦だったのだろうが,色々とありすぎてあまりよく分からなかった.
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