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Posted by ブクログ 2009年10月04日
主体とは何なのか、まるで、僕らがしっかりと持っていると思われるような「主体」。言葉を変えれば「自分」であり「自己」。僕は自分が無いなんて全然感じたことがないけれど、周りには自分が無いと他人に言われ、自らもそう言っていた人がいた。主体とは、そんな有無で語れるような、ちゃんと輪郭をもったものなのだろうか...続きを読む
Posted by ブクログ 2017年08月06日
帯の「ポストモダンの中で、とりあえずどんな態度をとったらいいのか考えていこうという主題」への記述が自分の力では読み取れなかった。
102p
エクリチュールによるパロール支配
190p~
アイデンティフィケーションと主体性、自己決定
指摘されて気がついたが、
このアイデンティティと所属する共同体...続きを読む
Posted by ブクログ 2015年06月20日
自己決定をおこなう「自由な主体」という発想の限界を指摘するとともに、そのことが明らかとなったポストモダン状況の中での態度決定はどのようなものであるべきかを論じています。
前半は、アレントの「公共性」にまつわる考えが紹介されています。アレントは、「人間」の多元性を認め、そうした多様な立場の人びとが公...続きを読む
Posted by ブクログ 2012年04月18日
再読した。多岐にわたる話題。
特に興味を感じたのは、イマジナリーな領域の権利の話題
自由とは、自己決定できることだとして
この自己を自己決定する権利の話題。
まさに自分の問題意識。
デュルシラ・コーネルが参照されている。
あと、アーレントとハバーマスのコミュニケーション。
違いは経済活動の捉え...続きを読む
Posted by ブクログ 2014年10月27日
[ 内容 ]
グローバル化の進展につれて、何かにつけて「自己決定」が求められるようになってきた。
その背景には、人間は「自由な主体」であるという考え方がある。
しかし人間は、すべてを「主体的」に決められるわけではない。
実際、「自由な主体」同士の合意によって社会がつくられるという西欧近代の考えは、ほ...続きを読む
Posted by ブクログ 2009年10月04日
ドイツフランクフルト学派のアドルノの「判りにくさ」の擁護とその根拠の展開。ハンナ・アーレントの「全体主義」と「人間性」の読み取りが、適度な深度で述べられている。その展開は、極度な人間性の尊重などという人権左翼好みのものではない。人間性の総体は、それが全体の縛りとなれば「全体主義」が成立するというこ...続きを読む
Posted by ブクログ 2017年07月20日
仲正がこれを書いたすぐ後に宮台との対談をおこなったものを先に読んでいたので、対談の中で宮台が所々でこの本に言及していて、内容をそんなに覚えているわけではないけど、なんとなくつながった感じ。
宮台なんかの社会学の言論界隈では自己決定が強く叫ばれる。大きな物語が焼失した再帰的な現代において、自分で選び...続きを読む
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