精神病の日本近代 憑く心身から病む心身へ

精神病の日本近代 憑く心身から病む心身へ

3,740円 (税込)

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いつから、私たちに狐は憑かなくなったのか。憑かれるという知覚を否定され、精神を病む経験を刻印された心身は、刑法三十九条を経て医療観察法に囚われていく。民俗や宗教から司法、社会事業までをも貫く人間像の転換を、近世から現代までの歴史事象をもとに明らかにして、その延長上にある現在を問い直す。

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精神病の日本近代 憑く心身から病む心身へ のユーザーレビュー

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    Posted by ブクログ 2022年11月13日

    タイトルから、医学の専門書のようだが、少し違う。本書は、歴史学の立場から日本の精神医学史を研究したものである。

    まず第1〜4章では、明治以前の日本には精神病という概念がなく、当たり前に狐が人々に憑いていたこと、近代精神医学がこれら〈もの憑き〉を排除してきたことが示される。そして、〈もの憑き〉は迷信...続きを読む

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