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Posted by ブクログ
僕の1990年代と2000年代は野田知佑氏と供にありました。どれが名作とかではなく存在が自分にとって重要な人物でした。2010年代は野田知佑氏も老境に差し掛かりあまり書籍が出なくて寂しい思いをしておりました。誰か心しびれさせてくれる冒険野郎は居ないものだろうかと思っていたら、知らないうちに完全に心を鷲掴みされた人物。それこそが高野秀行氏です。
かなりの冊数を読んだので大分残り少なくなってきて寂しくなってきましたが、まだ50才とお若いのであと20年は頑張って頂けるのではないかと期待しています。
いつもいつも思いもよらないテーマで面白おかしく書きつつも、意外と学術的価値もあったりと油断のならない作家です。本作はいろいろな本からちょっとづつ裏話を抽出したり、対談や書評を収録したりとある意味残り物雑炊のような代物では有るのですが、これがまたいい味出していて高野本ファンには美味しい箸休め的な本です。僕的には書評でたくさんの面白本を紹介してくれているので、こちらも追っかけてみようかと思っております。
Posted by ブクログ
世界各国の辺境の地を好んで旅する著者のエッセイ、対談などをまとめた一冊です。著者の旅する場所は、もちろん観光地などではなく、危険すぎてあまり外国人が近づきたがらない土地ばかり。ゲリラに同行したり、アヘン中毒になったり、違法に国境を越えたりと、一般常識を逸脱することもしばしば。こんなことしていて、よく生きて帰ってこられるなぁと感心してしまいます。けれどご本人は、旅をすこぶる楽しんでいらっしゃる。タイトルに〝中毒〟とあるとおり、もはや普通の旅では満足できないのでしょうネ。旅には憧れるけれど、できればのんびり温泉にでも浸かっていたいという自分のような凡人には、とてもまねのできないことです。こうした読書を通して疑似体験を楽しんだあと、いつもしみじみ思うのは、あぁ、人生は一度きりなんだなぁということです。
Posted by ブクログ
「辺境」をこよなく愛する。先進国という「出来上がった場所」にはない意外性と、想像もつかない非常識に出会うワクワク感。ミャンマーのアヘン栽培三角地帯からタイへの帰還後。「ターミナルのそばにはセブン-イレブンがあり、つい2週間前ほど前までは世界の果てみたいなところにいた私は、その過剰としか思えない豊かさに呆然とした。」。そう。そうやねん。日本も、過剰やねんよなー、あまりみんなそう思ってないみたいやけど。
探検部つながり秘境つながりの作家との対談。
また、辺境ノンフィクション本の書評。短い文章から著者の視点の独自性と読ませる力が伝わってくる。次は長編を読んでみよう。
Posted by ブクログ
「辺境の旅はゾウにかぎる」の文庫版。文庫化にあたって編集し直されているというので読むことにした。うんうん、やっぱり面白い。高野さんの書くものを好きになった人は、さかのぼって色々読みたくなるだろうから、文庫になって読みやすくなるのはとてもいい。
デビュー作「幻獣ムベンベを追え!」が最近増刷になったそうだ。最初の二年ほどはまったく売れなかったらしいが、ちゃーんと生き残ってる。当然と言えば当然だとしても、なんだか自分のことのように嬉しかったりする。
増刷と言えば、「謎の独立国家ソマリランド」も三刷が決定したそうだ。いやあ素晴らしい。あの分厚さや価格、決して一般的ではない内容からしてこれは快挙では? 少し前からあちこちの雑誌に書評やインタビューが載り、日経新聞、読売新聞、週刊文春、と来てあとはいよいよ朝日新聞読書欄しかない!と思っていたら、ついに、今度の日曜日に掲載されるそうだ。おお、誰が評者なの?中島岳志さんかな、ひょっとして三浦しをんちゃんだったりして。ちゃんと読んでくれてる?などと、ファンとしては気の揉めること揉めること。日曜日が楽しみだ。
(追記)
ふと気になって朝日の書評委員を確かめたら、中島岳志さんは去年だった。今年角幡唯介さんが入ってるので、まあ、角幡さんかな。
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