無料マンガ・ラノベなど、豊富なラインナップで201万冊以上配信中!
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。
Posted by ブクログ
最後まで読んで涙が出るような、救われた、と思うような、大切なお話。
このお話を手に取ったら、どうか最後まで読んでもらいたいな。
みんな、水にうつる私キラキラ光る冠をかぶって、水の上をボートで行くのかもしれない。
私は、どれだけのものをなくして来たのだろう、今まで生きてきて。なんとも不思議で、あたたかくて、光に包まれた、心に残るお話だった。
いつまでもずっと感じ続けてしまう、みたいな。
夢なのかもしれない。人は夢の中にいるのかもしれない。何もかもすぐに忘れてしまうような夢。
子どもの時にしかなかったこと。忘れてしまうような、キラキラしたこと。それをなくす狭間の時。
分からなくても自分の正義で精一杯生きてきた。
すべてはなくなっていくけれど、覚えたことは覚えている。懐かしく思い出すこと。愛してしまうこと。
手元に置いて、読み返したい。
Posted by ブクログ
すごく好き。
「どんなこともいつか懐かしくなる日がくるわ」
なんだか泣きたくなって、そんな気持ちになる自分が嬉しい。
絶対また時間をおいて読み返す。
超弩級の恋は足りないから超弩級になるんだと思う
自分が好きだと思うのと同じだけを、相手がかえしてくれなくて、あるいはかえしてくれているようには思えなくて、それで、どんどんどんどん、好きが吸い取られていって、きづいたらとんでもないくらいの好きになっているんじゃないかな
なくしたものばかりだ、と、二袋目の写真を見ながら、わたしは思う。落としてしまったもの、なくしてしまったもの、置き忘れてしまったもの、いなくなってしまったもの。写真はそれらで満ちている。
ここで笑っている友だちと、連絡が途絶えたのはいつだろう?
あんなに大事にしていたこのピアスを、どこで落としたんだっけ?
Posted by ブクログ
いつのまにかなくなったもの、というのが、人生にはたくさんある。捨てた記憶はないのに、あんなに大切にしていたものが、なぜ自分の側からなくなってしまったのだろう。
もの以外にも、いつのまにか離れてしまった友人だとか、別れた恋人だとか、無理やりに忘れることに決めた人とか、記憶とか、たくさんある。なくしたものたちが積み重なって、今がある。
この小説の主人公は雉田成子。成子は8歳まで、人間以外のいろんなものと話ができたけれど、ある日突然それができなくなった。
そして成子は成長してゆく。痛々しい恋愛をしたり、それが破れたあと平穏な恋愛をしたり、結婚して子どもを産んだりする。ものや、人や、関係を得たり、なくしたりしながら。
昔家で飼っていてすでに死んだ猫が男の子にのりうつって登場したり、主人公が生き霊になったり、浮世離れしたエピソードもあるのだけど、それがとても心地よい。
角田光代さんの文章と、松尾たいこさんのイラストが、綺麗で切ない。
なくしたものたちが集まっている国や、忘れ物保管所みたいなところが、実際にあったらおもしろい。なくしたことさえ忘れてしまっているものも、たくさんあるのだろう。
出会いと別れを繰り返して人は生きていく。今大切にしているものや人も、いつかなくしてしまうこともあるのかもしれない。
それらすべてが必然なのだ、と思わせてくれる物語だった。
Posted by ブクログ
子供の時いつも遊んでいたおもちゃとか大切にしていたもの、一緒に遊んだ動物や友だち、人生のその時そのときに喜怒哀楽を分かちあった大切な人たち…。けれどそういったモノや人達はいつの間にか自分の目の前から無くなってしまっている。それらは、彼らは、何処へいってしまったのだろうか?もう二度と会えないのだろうか?そんな、誰もが胸の奥深いところで一度は思ったことがあるであろう問いに優しく答えるかのように、この物語は暖かく安心な場所へと誘ってくれます。松尾たいこさんのイラストから生み出された角田光代さんの珠玉の小説。私もずっと、同じようなことを、思っていたので、時が流れていくことが時にたまらなく辛く感じていたのですが、この本を読んで、ああまたきっと、形を変えて、場所をかえて、みんな会うことができるのかもしれないなぁ…と思い、深く癒されました。私も安心して前を向いていけるような気がします。
Posted by ブクログ
久しぶりに、あっと衝撃を受けた本。
本を読んで涙が出たのはいつぶりかな。
わたしも小さい頃から落し物したり、物をよく無くす。
それに、
大切にしていたペットや、大好きな人との別れ、
これからくるであろう永遠の別れを想像しただけで
本当に怖くて怖くて仕方がない。
でも、この本にあるように
なくしたものたちの国があって、そこに向かって毎日
少しずつ進んでいるのだとしたら。
自分が死ぬ時、みんなで待っていてくれて
また会えるのだとしたら。
死と、新しく生きることは、きっと同じことなんだ。
そんな風な、普段言葉だけで聞かされても、嘘だーと
思ってしまうようなことが、すーっと入ってくる。
生きている時のことを忘れても、
愛している人、物たちにはどうやっても出会ってしまう。
姿形を変えていても、きっとそうなんだ。
そう確信しました。
大切に持っていたいと思える本。
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。
小説・文芸
小説・文芸
ビジネス・実用
小説・文芸