なくしたものたちの国

なくしたものたちの国

627円 (税込)

3pt

いつのまにかなくなったもの、というのが、人生にはたくさんある。たとえば、赤ん坊のときに好きだったぬいぐるみ。水玉模様のかさ。初めてできた友だち。恋とは気づけなかった幼くてまばゆい初恋……。松尾たいこの彩り豊かなイラストから角田光代が紡いだ5編の小説には、そんな愛しくてなつかしい記憶がぎっしり。人生の出会いと別れをこまやかに綴った、せつなくもあたたかい作品集。

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なくしたものたちの国 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2021年01月25日

    いつのまにかなくなったもの、というのが、人生にはたくさんある。捨てた記憶はないのに、あんなに大切にしていたものが、なぜ自分の側からなくなってしまったのだろう。
    もの以外にも、いつのまにか離れてしまった友人だとか、別れた恋人だとか、無理やりに忘れることに決めた人とか、記憶とか、たくさんある。なくしたも...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2019年02月25日

    子供の時いつも遊んでいたおもちゃとか大切にしていたもの、一緒に遊んだ動物や友だち、人生のその時そのときに喜怒哀楽を分かちあった大切な人たち…。けれどそういったモノや人達はいつの間にか自分の目の前から無くなってしまっている。それらは、彼らは、何処へいってしまったのだろうか?もう二度と会えないのだろうか...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2018年04月17日

    久しぶりに、あっと衝撃を受けた本。
    本を読んで涙が出たのはいつぶりかな。

    わたしも小さい頃から落し物したり、物をよく無くす。
    それに、
    大切にしていたペットや、大好きな人との別れ、
    これからくるであろう永遠の別れを想像しただけで
    本当に怖くて怖くて仕方がない。

    でも、この本にあるように
    なくした...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2018年02月05日

    「忘れたっていいのよ」

    忘れたもの失くしたものは、無くなったんじゃなくて別のところに移動した。
    だったら忘れる事も失う事も怖くないや、って、おだやかなゆったりとした気持ちになれました。

    5年とちょっと前、精神病棟に入院していたとき読みました。患者仲間に(たしか伊坂幸太郎の)の本をもらってその御礼...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2017年10月20日

    なんて素敵な本なんだろう。読むのがもったいないくらい。 やぎのゆきちゃん、お母さんのかんむり、だれかを好きだった思い、片方だけのピアス、木々の葉。みんな、なくなってなんかいなかった。わたしを待っていてくれたんだ。記憶はなくなるんじゃない、静かに、別の場所に移動していくだけ。温かい思いに包まれて、今の...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2017年09月20日

    ヤギのゆきちゃんとおしゃべり,飼っていた猫のミケの記憶のある銃一郎との出会い,不倫相手の純丘さんと一緒におうむの大臣くんに言葉を教えることなどが,とても大切な時間としてあり,そしてまたそれが忘れられるとしてもまた出会うのだ.そっと日常に寄り添う不思議をさらりと書き進めて,とても愛おしい時間を過ごし,...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2016年01月27日

    幻想的で美しい描写が続いて、心が温まるのに少し怖い。最後のエピソードは、死のイメージ、天国のイメージがリアルに想像できて、生きること、そして死ぬことこういうことかもしれないと思った。主人公のナリコは真っ直ぐだけどたまに人生のレールから脱線したりして、とても共感できた。また読み返してみたい一冊。挿絵も...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2015年08月15日

    懐かしくもあり、不思議な気分になりました
    1話と2話がとくに良かったです

    私も小さい頃の記憶はあまりありませんが、なくしたものたちの国にいてるのかな〜

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    Posted by ブクログ 2015年01月26日

    過去も現在も未来も、メビウスの輪のように緩やかに繋がっていて、なくしてしまったと思っていた物や、交流がなくなってしまった人に再び出会えるかもしれないと思えるような、とても暖かみのあって感動的なストーリー展開だと思いました。

    そして、表紙をはじめとした全29作品の色鮮やかなイラストも美しいです。

    ...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2014年04月10日

    角田光代さんの本は、今までに「あなたに、大切な香りの記憶はありますか? 」と「空中庭園」の2冊しか読んだことがありませんが、この本は、それらとは全く違う印象を持ちました。簡単な言葉で表現すれば、不思議なファンタジックな感じです。主人公は8歳までは、トカゲや学校で飼っている山羊と話ができた。でも家で飼...続きを読む

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