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Posted by ブクログ 2015年09月05日
自分、こういう、父から子へっていう話に弱いんだなってことに気付かされた。
原稿の中の父と原稿を読む子の人生が重なり合うような重なり合わないような、付かず離れずな空気感からこの親子のいままでの関わり方を感じた。
家族のことはよく知っているようで、本当は何も知らないのかもしれないと思った。
短いな...続きを読む
Posted by ブクログ 2019年04月07日
父親の死を目の前にして、若き日の父が書いた原稿を目にする場ができた主人公。最初は自己顕示欲の多い私小説だ、とタカをくくっていた部分が大きかったが、よくよく読み進めて行くと自分の知らなかった若き日の父の話が織り込まれていることに気づく。
マスコミ業界の仕事に触れながら作家を続けているという経歴の作者...続きを読む
Posted by ブクログ 2016年04月19日
終わり方がいい。読み終わって本を閉じて、目を瞑り、しみじみと想いを馳せる本だった。
私も父親とはあまり話さなかった。なぜか小さい頃からむしろ避けていた。私が30過ぎの年に父が亡くなり遺品の整理をしていると、小説の原稿は出てこなかったものの父が10代の終わりから20代にかけての日記が出てきた。あの父に...続きを読む
Posted by ブクログ 2014年12月29日
疎遠の父が遺した原稿用紙の束。生き方を迷う主人公に、親として父として人生の先輩としてのメッセージがそこにはあった。
「死様」をテーマにして競作された作品の一冊。「人生は、何をなしたかではない。何をなそうとしたかだ。」という言葉が胸にズシンと響いた。日々流されて生きるのではなく、何かを築く一生でありた...続きを読む
Posted by ブクログ 2022年09月25日
人生の生き方を考えさせられる中編小説。
疎遠だった父の死に際して、母から手渡された原稿用紙の束。そこには父のものと思われる物語が綴られている。しかし、そこに書かれていることは知っているようで知らないことが多く、本当に父のことなのか?と疑ってしまうことも。しかし、それを読み進めるうちに父の存在が身...続きを読む
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