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Posted by ブクログ 2023年07月29日
明治から昭和まで、高知県の山間部の集落から贄殿川流域農村へ嫁いだ蕗の100年の物語。
蕗は猿みたいな見た目の嫁だというだけで、特別な人ではない。脈々と現代にまでつながる人々の生活と家族の中で働く嫁の姿を映し出す。
道祖土家は地主で、嫁いだ家には義父母と義祖父母がいて、さらに出戻りの義姉が誰の子かわ...続きを読む
Posted by ブクログ 2017年08月15日
最初、道祖だの猿嫁だのという単語があったので、民俗学を取り入れたホラーなのかと思いましたが、全然違って、蕗という一女性の一代記でした。
蕗は猿みたいない顔なので、嫁入りしたときに「猿嫁」と軽蔑されます。しかし懸命に、地道に日々励むなかで、次第に閉鎖的な村社会にも受け入れられていき、かけがいのない...続きを読む
Posted by ブクログ 2009年10月07日
郷土の高知を舞台にした作品は多く、明治中期とか山村というのも別作品とイメージがだぶりました。しかし、旧家地主に嫁した女性の話は、民権運動、大正デモクラシー、第二次大戦、オリンピックまで続き、死後のエピソードを現代の曾孫が締める。
都会や事件からでなく、昔からの因習を抱えた田舎村の視点で歴史を見ると、...続きを読む
Posted by ブクログ 2014年11月29日
自由民権運動が盛んだった明治時代、火振村の地主の道祖土家に嫁いだ蕗(ふき)の一代記。終章は、彼女の33回忌に曾孫の十緒子が道祖土家を再訪するところまでを描いています。
道祖土清重のもとに猿そっくりの顔をした蕗が嫁いでまもなく、義姉の蔦が私生児を産むという事件が起こります。家長の治之進は、秋英と名づ...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年05月17日
【あらすじ】
土佐の山村で、ワールドワイドな百年物語の幕が開く。
祭りの唄は海を渡り、男と女は血を超えていだきあう。日本人はどこから来て、どこへ行くのか──。濃密な筆致でこの国の根源に迫る大河歴史ロマン!
明治中期、土佐・火振(ひぶり)村の名家、道祖土家(さいどけ)に18で嫁いできた蕗(ふき)。そ...続きを読む
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