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人情
とても楽しく読ませて頂きました。他愛のない市井の話が、語られるがどの話も最後は幸せに収まるところが読んでいてこちらも小さな幸せをいただいた様に思います。
Posted by ブクログ
なかなか良かったです。
良い時代小説シリーズを見つけました。
鬼平ほど血なまぐさくもなく、
かわせみほど女々しくもなく。
最後には救いのある所も良いです。
文章も読みやすく、過度の装飾もなく、品が良くて好きです。
火傷を負って火消しが出来なくなった人が、新しく自分のアイデンティティと奥さんを得る話。
夫婦の危機を乗り越える若い夫婦の話。花火に打ち込む話。
境遇の違う相手との恋を成就させてそれぞれ幸せになる(と思う)2つのカップルの話。大店の娘さんと植木職人。花売りと大店の跡取り息子。
笑兵衛さんが、若い女性にふらふらっと来そうになる話。
身寄りのない寂しい境遇の年配の女性2人が、友達になる話。
意地を通す年老いた女擦りの話。
人に騙されて落ちぶれた過去から、常に「甘い言葉、上手い話を信じるな」と言い続けた父親が、娘が好いた旦那から捨てられる時に、娘が可哀想だと泣いて縋る話。でも最後には、酷い奴だった旦那から手切れ金を貰い、さっぱりと前向きにやり直す所がとても良かった。
貧しい境遇から気立てと頭の良さで富と幸せを掴んだ若い女性が、いつの間にか夫の気持ちを大事にしていなかったと気付き、幸せの中に戻って行く話。
Posted by ブクログ
約20年ぶりの再読。
特に江戸下町を舞台にした市井小説は、やはりどこか懐かしさとともに心をホッとさせる味わいがある。
山本周五郎しかり、藤沢周平しかり。
著者のこの小説もその一つと言える。
深川澪通りの木戸番小屋夫婦を主人公とした連作短編8作品。なにより笑兵衛お捨のこの夫婦の造形がすばらしく、いとおしさに耐えない。
古武士然としたそれでいて人の良い笑兵衛に、女雛がふっくらと太ったような顔立ちと軀つきのお捨。
日本橋の大店の夫婦であったとも、京の由緒ある家の生まれで江戸へ駆け落ちをしてきたのだとも噂される二人の秘められた過去が最終話「わすれもの」で明らかにされる。
このシリーズは本書を含めて6冊あり、折を見て再読しよう。
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