幼き日のこと・青春放浪

幼き日のこと・青春放浪

605円 (税込)

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3.8

両親の許をはなれて、血のつながらない祖母と送った伊豆湯ケ島での幼年時代――茫漠とした薄明の過去のなかから鮮やかに浮び上がるなつかしい思い出の数々を愛惜の念をこめて綴った「幼き日のこと」。ほかに、沼津から金沢・京都と移り住んだ学生時代を“文学放浪”の視点から描いた「青春放浪」、影響を受けた人物・書物・風土などを自由な感懐を交えつつ回顧した「私の自己形成史」。

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幼き日のこと・青春放浪 のユーザーレビュー

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    Posted by ブクログ 2018年10月18日

    随筆調の自伝
    まったくの私的な見解だが
    伊豆地方民は地元愛がすこぶるうすい気がする
    井上靖ほどの作家はもちろん
    修善寺も韮山も先も後も北条氏に対するおらが感がまったくない
    といって江川家をみるに江戸時代の人心統治が優れていたとも思えない
    というふうに風土をこじつけるような話が随所にみられるが
    昭和も...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2009年10月04日

    「幼き日のこと」「青春放浪」「私の自己形成史」収録。
    「幼き日のこと」には大正時代の農村の生活が詳細にユーモラスに登場する。
    おばあちゃんの昔話を聞いているような感覚!祖母亡き今、もっとちゃんと話を聞いておけばよかったという後悔を、少し軽くしてくれる。
    実際の出来事が起こった順番を、自伝的小説「しろ...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2022年12月24日

    「幼き日のこと」は自伝的小説「しろばんば」と対をなすかのうようなエッセイである。事実をもとにしたフィクションがいくつか小説に散りばめられていることがわかり面白い。「青春放浪」も自伝的小説「夏草冬濤」と「北の海」の基になった日々を語っている。著者が幼少期に暮らす年月の少なかった父母との思い出を、その場...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2017年06月04日

    2017.06 再読。評価変更☆4→☆3

    洪作3部作のあとにあとがき的位置付けで読むのがいい感じ

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    Posted by ブクログ 2019年05月01日

    井上靖の作品で、中学生か高校生の時に読んだものは『額田女王』と『黒い蝶』。それ以来読んでいなかった。歴史的作品を多く書く、品の良い作家というイメージだった。先日、『しろばんば』を読み、イメージが少し変わり、親近感が増して、『しろばんば』の世界をもっと知りたくなって手に取った。

    湯ヶ島での、おかのお...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2014年01月25日

    著者が生涯に大きく影響を与えたとする幼年、青年時代の随筆。特に曽祖父の妾であるおかのお婆さんに愛されたことへの思いは子どもであるが故の純粋さのみならず美しさを感じる。14.1.25

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    Posted by ブクログ 2011年02月13日

    井上靖が幼少時代を振り返ったエッセイ。
    小説「しろばんば」「あすなろ物語」の登場人物たちが実際に数多く登場してきて、なんだか舞台裏を覗いたようで新鮮です。そしてエッセイといえども世界観は「しろばんば」のそれで、久しぶりに伊豆の田舎町の夕暮れと“おぬい婆さん”が思い出されました。

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    Posted by ブクログ 2009年10月04日

    しろばんばのネタばらし的な本.しろばんばを読んだあとに読むと,あーこういう背景があったのか,と納得できる.しろばんばと読み比べすると楽しい.

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