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Posted by ブクログ
⭐︎4.5
文字が小さすぎてきっと老眼が進行したはず。
ただ物凄く面白かった。
成吉思汗(チンギス・カン)の出生から客歿までを、作者としての特別な批評を加えずに淡々と綴る。その淡白さと、堅固な文章も相俟って小説として面白味に欠けてもよさそうなものだが、全くもってそんなことがないのが凄い。
後書きにもあるように、この小説は成吉思汗の底知れない征服欲の根源を描き炙ることが根幹にあり、そのために鉄木真(テムジン)少年や成吉思汗の苦悩や血腥いカタルシスが度々描かれる。
サマルカンド(現在のウズベキスタン)付近において、父である成吉思汗の帳幕だけが歴史的なモンゴルの様相を呈していたシーンが印象的だった。
皆の贅沢な生活を実現するべく大陸を駆け回っていたはずが、彼にとって蒼き狼としての証明や理想はそこになかったんだろうなぁ。
次は『敦煌』を読んでみたい。
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