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地方公務員の武生がアパートの前で偶然知り合った不思議な女。休日になるとふらりとやって来て、身体を重ね帰っていく。連絡先も職業も知らない。しかしある日、武生は意外な場所で彼女を目撃する……(第一話「まいまい」)。妻に浮気をされた中年男、自堕落な生活に悩む女子大生、クラスで孤立する少年……。いまを懸命に生きる7人の男女たち。注目の泉鏡花賞作家が、複雑にからみ合う人間模様を美しく艶やかに描いた連作集。
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感覚的な作品
とても読後感の良い作品でした。絵画をみてるようなそんな気分になれる、読んでいるといろんな風景が想像できます。で読み終わったら好きな人に会いに行きたくなる(笑)そんな気持ちにさせてくれる本です。オススメ!
Posted by ブクログ
やっぱり、千早茜さんの作品、大好き。 千早さんの見てる世界って色とか光とかの情景がくっきりハッキリしていて、読んでいて清々しいし、自分が今見てる現実も千早さんの様な感受性で見てみたいと思う。 そして、今回もキャラクターの一人ひとりが魅力的だった。 短編集だけど全ての人物がどこかで繋がっていて、それぞ...続きを読むれの視点から、同じ時間軸を過ごしているのが分かるから面白い。 華奈子が特に魅力的で素敵な女性だった。水の中に咲いている花っていう表現がぴったりな人なんて素敵すぎる。 他人と距離があるって言う表現も兼ねてるみたいだけど、第三者から見て近づき難い高嶺の花のような魅力があるんだろうなと思う。田村との関わりが良すぎて尊い…。 高嶺の花も、田村や兄のような心と心でぶつかり合える人が必要なんだなって思った。 武生の話も良かった。 田村視点から見るとちょっとイライラしたけど、他人と深く関わることを恐れてた武生が唯一もっと関わりたいと思った時のあのもどかしさ、応援したくなった。葛月さんの方も、最初はただの充電相手(場所)と思ってただけだったのに武生との未来を望んだせいで嫉妬して自分の本当の気持ちを知ってしまったっていう心情の変化がすごく良かった。 あと、恵さん(あししげくの蒼真のお母さんの話)のところでもあったように魅力的な年上男性の表現が上手すぎる!!(神様の暇つぶしでもそうだった)その後のネタばらし?もギャップがあって良い! 予期せぬ妊娠ではあったけど行きずりでと言うよりか、「あんたとあの人が傍にいるから」って文があるように、篠田さんのことも愛しているんだって分かるのが良かった。
絡まり合っている人間関係も、それぞれが悩みや葛藤を抱えつつも良い感じにするっと解けておさまるところに落ち着くので最後に、良かったねと言いたくなるお話でした。千早さんの本は毎回引き込まれます。
匿名
深い余韻を残す
登場人物が少しずつオーバーラップしつつも語り手が変わっていくタイプの連作短編集。そういう本はいくつか読んだことがあるけれど、その中でも作者はこの形式をうまく扱っていると思った。各主人公が置かれているシチュエーションの幅広さも手伝ってか、読み進めていくごとに作品全体の奥行きが深まっていくようだった。 ...続きを読む 序盤はいまいちハマれなかったが、途中から好きな雰囲気の作品が出てきて印象が変わった。登場人物にもその関係性にも好感を持った。 美しい動植物が暗喩に使われている小説は世の中にたくさんあるけれど、この短編集は若干グロい生き物がその役割を果たしているのが斬新で、なおかつ雰囲気に合っていてよかった。
ゆるく、時に濃厚にからまった連作短編集。 光や水、生き物の表現がとても好き。 登場人物も静かな人たちが多くて、なんか好き。 静かで少し投げやりだけど、 たまに熱くなったり、人とつながったり。 『ほしつぶ』と『ひかりを』が特に心に残っていて、 その両方に出てくるとある登場人物が良かった。
実にすばらしい。 表紙の絵はまいまいの子だろうか。 音を立てずにそっとやってきて、そっと去っていく、危うい関係からスタートする。 男女の関係には体の関係は重要な意味を持つ。 その時、何を感じてきたか。 天窓から見える空、雨音。 そう、空から感じるものがあるし、何より空はつながっている。どこまでも...続きを読む。 失ってしまったのかもしれない、もう取り返しがつかないかもしれない、そういう危うさ。 その危うさの方向が、「普段は自分の交友関係からはずれている、行きずりの誰か」(あとがきより)によって変えられていく。それが「からまる」なのだけれども。 ひとは一人では生きていけない。 行きずりの誰かであっても、その社会の中で生きている、そんなことを感じて読み終えた。 +++ えーっ、大麻だったんだ。。。(※本書とは関係ありません)
短編集は入り込めないことが多いのですが、脇役だった登場人物が次の短編では主役になるこの形式は読みやすいです。千早茜さんの表現力の高さで文章に深みもあります。 1話を経ての7話の話が一番好きでした。みんなが違った不器用さをかかえ、誰かに支えてもらいながらなんとか生きている、そんな風に感じられ自分もなん...続きを読むとかやっていこうと思えます。
生きる目的を見出せない公務員の男、自堕落な生活に悩む女子大生、そして、クラスで孤立する少年……。注目の島清恋愛文学賞作家が“いま"を生きる7人の男女を描いた、7つの連作集。それぞれのお話の主人公たちが「からまって」次の話へとつながっていく…。千早さんの書く文章はなんだかキラキラしてる。いつ...続きを読む読んでも元気がもらえるので大好きです。
かたつむりからはじまり、くらげ、などの海の生物にからめて、だんだん、この人とここのこの人が繋がってたのかとなる絡み合う人間模様が描かれていた。千早茜さんの登場人物たちは、どこかにはいそうな低体温な人間たち、ついつい分かる分かると親近感が湧いてしまう、世間的には「普通では無い」と言われる人達だと思うけ...続きを読むれど憎めない人間たち。 「ゆらゆらと」の田村の男性依存で芯のないに親近感が湧きまくった。華奈子がかっこよくて美しいなと思ったけど華奈子については「うみのはな」で語られ、より清々しくて美しいなと感じた。 1番印象深いのは「むかで」について。 「母性本能が強いんだってさ。卵を産んだら毎日舐めてカビやダニや乾燥から守るんだって」 「子どもが生まれても、ある程度大きくなるまで面倒を見るんだと。二ヶ月間、飲まず食わずで皺だらけになってやせ衰えるまで。虫がだぞ」 むかでってそうなんだ知らなかった。ってのと、結局子どもができると人生のターニングポイントになるよなと。
それぞれの人物の考えや感情がだんだんとわかっていくのがミステリーを読んでいるようで面白かった。千早茜さんの不安定な感情や男女関係の書き方がとてもリアルで好きです。
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