王子の箱庭

緒川千世

その日暮らしの譲は、かつてお金持ちの家のお坊ちゃんだった。住んでいた屋敷が、自分の世話係だった岩瀬のものになっていると知った譲は、ある日、岩瀬を訪ねる。今や注目の起業家となった岩瀬と8年ぶりに再会する譲。だが、岩瀬を騙して利用するつもりだった譲は、逆に岩瀬に捕らえられてしまうのだった。それが譲の監禁生活の始まりで……!?

• カテゴリ: BL
• ジャンル: BLマンガ
• 出版社: 大洋図書
• 掲載誌・レーベル: HertZ&CRAFT
• 電子版発売日: 2014年02月21日
• コンテンツ形式: EPUB
• サイズ(目安): 99MB

[ま · ★★★★★]

面白かった。たまに人物の描き方変なところが出てくるけど、話が面白いし丁寧に進んでいくので全然気になりません。むしろ個性に思えてくる。岩瀬が譲の髪をとかしたり身なりを整えてやってひたすら慈しむ様子は心がじんわりきてしまいます。
この作者は今のところ初期の作品の方が好きかな。

[ブクログ · ★★★★★]

監禁ものだけど予想以上に暗くなくて、でも読み応えがあった。収録作も好き。
王子の箱庭はその後も描かれていて良かった。

[ブクログ · ★★★★★]

めっちゃ良かった！！！雰囲気がすごい。一コマ一コマの流れが素晴らしい。絵も綺麗だし、話も切なくて、文句なしです。表題作でない方の話も良かった…初コミックスとは思えません。次回作も楽しみ！

[ブクログ · ★★★★★]

うわー好きだあ(*´∇｀*)表題の監禁モノより、もうひとつの「断熱線上の鼓動」の方が好きｖ早いとこ白線がなくなるといいねｗ

[ゆ · ★★★★★]

緒川先生の作品は全て最高です。
男の子の顔も体もとてもいい。
ギスギスした感じはあるけれども
暗い感じは全然しないので
とても読みやすいです！

[Liko · ★★★★★]

大好き主従

大好きな主従なんですが、出だしも途中も、なんならエンディングも不穏。緒川先生自らギスギスしてて..て後書きに書かれるくらい。でも、不穏だけど最後の書き下ろしでああよかったって思える作品です。
もう1作品は寮で同室の2人のお話。若いからこそ思い込もうとする力とその後の反動が、緒川先生の描く華奢な男子なのにエネルギーに溢れてて引きこまれました。

＃エモい ＃切ない ＃ドキドキハラハラ

[あたまら · ★★★★★]

王子は卒業

元執事の岩瀬に監禁され手も出された譲ですが、意外とあっけらかんとしていて、それが作品の空気が重くならずよかったです。
後日談があり。行動力のある譲が逞しく、頬を染める岩瀬は可愛かったです。

[ブクログ · ★★★★★]

好きな話でした～監禁ものと言ってもライト、愛情があってどちらかと言うと受の方がイニシアチブを取っている監禁なので読みやすい。この流れでいくなら私としては岩瀬にもう少し譲を抱くのを我慢して欲しかったな…岩瀬にとって譲はいつまでも綺麗な聖域みたいなものだから。でもラストシーンはよかった~譲は岩瀬のいつまでも王子様でいて甘やかされてればいいよ(*´∀｀*)
もう一方の断熱線上の鼓動も切なくてよかった。若さならではの危うい境界線を挟んだ二人の関係にドキドキした。甘酸っぱいけどどこか暗さのある雰囲気が好き。

[ブクログ · ★★★★☆]

うぁー…緒川千世さんの初コミックス。 ２冊目のコメディがとても面白かったけど、シリアスも凄く良いなぁ…(*´Д｀)

お屋敷に住んでいた元お坊ちゃんと世話係の、軽い再会監禁モノ。 少し病んでる空気はあるけど、緒川さんの生来の気質が陽だと思われるせいか、そんなに暗くないテイスト。
謙を閉じ込めて人形のように愛した岩瀬が切ない。 彼はちょっとおかしくなったふりをして、いつかまた謙がいなくなっても生きていけるように、ママゴトみたいな思い出を大切に作っていた。
謙がヨゴレてしまったのは、きっと誰か１人が悪いわけではない。 でも謙が悪くないわけではない。 そういうジレンマを抱えて自暴自棄に生きていた謙も、目が醒めたように真っ当になって良かった。

健やかな人間は、勤勉で優しい生き物だと思う。 適当に生きるより、誰かを気遣って過ごす人生はなんて豊かなんだろう。
収録作もちょっとおかしくなっちゃった高校生２人の話だったけど、病んでいても読後感が清々しい緒川作品はかなり癖になる(笑) できれば２作とも、もっとイチャイチャしてる姿が見たかったなぁ。

[匿名 · ★★★★☆]

絵に独特な雰囲気がありますね。
ストーリーはどれも仄暗い熱を帯びています。
でもハッピーエンドで終わるので後味悪くありません。
描き下ろしのお話読んでひと安心！(喜)