今夜もひとり居酒屋

今夜もひとり居酒屋

814円 (税込)

4pt

居酒屋に人一倍したしむようになったのは、「二合半のおじさん」のせいである。三十代初めに出くわして三十年ちかくつき合った。そしていろんなことをおそわった――へんくつだが、心をひらいた者にはこよなくやさしい。そんな居酒屋が、方々の町の片隅で慎ましやかに提灯を掲げている。よく知る店もよし、見知らぬ町の見知らぬ店もよし。ふらりと入れば、酒に食べ物、店主と客が織りなす独特の時間がそこにある。

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今夜もひとり居酒屋 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2016年08月10日

    東海林さんの丸かじりシリーズのエッセイをいくぶん学術的にして新書にまとめればこうなる。日本の居酒屋文化を、店のしつらえ、店主、客、酒、肴それぞれに着目し、適切な分析により愉快に考察する。確かに、こだわりを強く持ち、料理も店構えもきっちり仕上げた店があれば、工夫もやる気も欠落した店主が惰性でやっている...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2012年01月23日

     池内先生、うまいなぁ。
     居酒屋本たくさん出ているけれど、あまり感心しない。
     「元祖」と言われている(言われてない?)グラフィックデザイナーの方とか、物書きとしては素人の某重工メーカーにお勤めの方とか、恐ろしく文章が下手くそで、読んでいて胸がイタミまくりの方とか、いろいろと「居酒屋本」が出ている...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2011年10月28日

    フランツ・カフカやエリアス・カネッティやギュンター・グラスやヨハン・ヴォルフガング・フォン・ゲーテの真髄を教えてもらった、敬愛する独逸文学者の池内紀が、まさか温泉以外にもこういう傾向の随筆を書かれるとは夢にも思ってみませんでした。

    そう、それは・・・・・
    ♪ 地球の上に朝がくる その裏側は夜だろう...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2013年09月06日

    これは具体的な居酒屋のガイドではない。居酒屋論である。居酒屋の分析はなかなか面白く、客であることの修行を思わせる。大人が分かる文化なのだ。

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    Posted by ブクログ 2011年08月02日

    居酒屋ひとり飲みのススメ。
    ここでいう居酒屋とは、いわゆるチェーン店ではない。
    ドイツ文学者のイメージしかなかった池内紀氏が実はこんな庶民派な居酒屋フリークとは。
    なかなか面白いし、ついひとり飲みに行きたくなるような良書。

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    Posted by ブクログ 2017年03月02日

    こんなタイトルで、一冊の本を出版するなんて、池波正太郎か。

    とは言え、読み進めるごとに、頷かざるをえないな、こりゃ。

    女性が懇意にするネイルサロンや美容院、果てはメゾンがあるように、酒呑みにも行きつけの店があるもんで。
    たまには、違う店にも入り、あれが良いだの悪いだの。
    店も変われば、客層、料理...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2016年03月13日

    ほんとに僕の親くらいの世代が営んでいる「飲み」の生態だなあという印象。
    こういった飲み方を自分はやりたいとは思わないが、ある年代以上の人にとっては楽しくて仕方がないのはわかる。そういった意味で興味深い。

    あとときおり出てくる分類が微妙。

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    Posted by ブクログ 2013年06月29日

    ドイツ文学者の池内紀(1940-)による居酒屋哲学。エッセイ。

    のれん、赤提灯、カウンターと小上がり、突き出しへのこだわり、メニューの書き方、そして主人と客あるいは客同士の人間風景。居酒屋という不思議な世界。実のところ、
    酒の話はあまり出てこない。

    いい酒飲みになるためには、居酒屋という空間をて...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2012年02月03日

    今日も居酒屋が方々の町の片隅で慎ましやかに提灯を掲げている。よく知る店もよし、見知らぬ町の見知らぬ店もよし。酒に食べ物店主と客が織りなす独特の時間がそこにある。 そんなことを思い出しました。一人酒最高。

    著者の経歴を見てみると、『ドイツ文学者、エッセイスト』とかかれており、僕自身はタイトルに惹か...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2011年09月12日

    バンコクにも居酒屋はあるのだけれども、僕が住んでいるエリアは、日本人が多く住んでいる場所ではないので、あたりに居酒屋はみかけない。他のエリアにある居酒屋には、日本人同士で行くことはあるけれども、それもあまり頻繁というわけではないし、まして、「ひとり居酒屋」ということをすることはない。
    でも、この本を...続きを読む

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