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Posted by ブクログ
大久保利通日記、原敬日記、倉富勇三郎日記、『西園寺港と政局』、「木戸幸一日記」、「宇垣一成日記」、「富田メモ」など、政治家、軍人、官僚等の日記を中心に日本近現代史の史料四十数点をオムニバス的に紹介・解説。単なる史料ガイドではなく、執筆者陣の歴史研究者各自の〝泳法”とその〝読み”を披露している点が本書の特色だという。
紹介されているどの史料も直に読んだことはないが、名前くらいは知っている史料から存在を知らなかった史料まで、いろんな近現代日本政治史の一級史料を垣間見ることができ、とても興味深い一冊だった。日記の書きぶりから、その筆者たる政治家などの個性が浮かび上がってくるのが面白く感じた。
Posted by ブクログ
本書は歴史上活躍した過去の多くの著名人の「日記」を取り上げた紹介書である。
普通は公開を前提としない個人的な「日記」が「発掘」されるということは、「歴史の再発見」につながる場合もあるし、日本の過去の歴史的出来事の「周辺事情」を深く探求することにもつながる。
本書は明治維新から、昭和後期までの多くの著名人の「日記」とその内容を紹介しているが、発見にドラマがあるものもあるし、その内容を読んで、それまで一般に語られていた人物のイメージが一変した場合もある。
そして何よりも、読むことにより、過ぎ去った日本のそれぞれの時代を立体的に鳥瞰するように見ることは、本書で言及しているように「ともかく歴史家は気楽である。彼は結末を知っている。・・・おまけに維新の元勲を旧知可友人のごとく論評するから、誠にすごいものだ」である。実に面白い。
本書はダイジェスト版のような多くの著名人の「日記」の紹介書であるが、本書を読んで、それぞれの「日記」の内容を深く知るために、さらに、その研究書を読みたくなった。
しかし、本書で紹介される日本の過去の指導層はよく「日記」を書く筆まめな人々であったと感じた。たしか昭和の団塊の少年の時代は、よく正月から一念発起して「日記」を書き始め、その記載は三日で終わるのが通例であったように「日記」が社会的風潮としてあったように思えるが、さて現在はどうだろうか。
とてもそうは思えないが、それでもいまだに社会の指導層は「日記」を書いているのだろうか。
個人情報が重視される現在において、国家の指導層といえど、そうそう「日記」が公表されることは少ないように思えるが、歴史という観点からは、「日記」という日本文化は現在でも継承され、いずれ遠い将来に本書で紹介されたように公表・研究されてもらいたいものだと思った。
Posted by ブクログ
明治維新〜戦後までの政治家らの日記を取り上げ、解説している。
「大久保利通日記」から「富田メモ」まで、という副題にあるように日本近現代史の一級史料を取り上げて、それについて其々の項目の著者が詳しく解説を行っているため、非常に読みやすい。
有名所では「大久保利通」、「木戸孝允」、「原敬」らの日記が取り上げられている。
また、高校日本史では名前を聞いただけ、若しくは名前すらも出てこなかったような人物が、当時はこのような日々を過ごし、考えを持っていた(考えを文章に出さない人物もいたようだ)のは非常に興味深かった。
特に軍部台頭の時代の軍人の日記の項目からは、当時の軍部にもさまざまな考えの人物がいたのだな、という新たな事実を知ることもできた。
新書であるため、一級史料の全てを網羅できるわけではないが、本書に記載されている彼らの記録の一部を辿るだけでも、自分の知らなかった歴史を知ることができるため、非常にオススメできる一冊である。
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